ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ツギハギセカイ〜合作小説〜      ( No.46 )
日時: 2010/11/21 08:19
名前: 黎龍 ◆YYYYYYYYYY (ID: dBCG1FA1)
参照: 森永ぶどうゼリーがマジで美味しい

「……」

ただ、静寂が場を支配する。
見えるのは、瓦礫と煙と死体だけ。

左手にハンドガンを握り締め、前へと進む。


———俺の名は『デビット・カベンディシュ』




今は、まだアウシェルニツ収容所に捕まる前。

冷たい風が体を通っていく。
空は薄黒く曇り、不吉な日だ。


そんな時に、目に見えたのは絶望か否か。

一人の兵士の姿 体は血まみれで、表情は薄暗い空の様に暗い。
その兵士は、その場で疲れたのだろうか、瓦礫に倒れた。

   ドサッ...

緊張が走る。
敵なら、殺すだろう。
しかし、敵か味方を確認できないのだ。
確認できるのは、胸の★マーク。
それが、倒れたので、見えない。

まったく、不運だよ。

「おーい… 大丈夫か?」

そう呼びかけると、反応はしなかった。
口元に視線を逸らすと、大量の赤い液体が流れていた。


「毒…!?」

薄暗い空で、一人の男が見かけた惨劇。