PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 絶対少女!! ─巡る季節─ ( No.15 )
- 日時: 2010/10/06 20:23
- 名前: ユエ (ID: 9mWysg1X)
「では問題です、空くん。
これは一般常識の問題ですからね?」
クス、と笑うふたば。
空がクソ真面目な顔をしたから、マリアは少し笑ってしまった。
「私の能力は何でしょうか? 内容まで答えなさい」
「【時空少女】!
能力は、能力は……、えっと………?」
「はーい、時間切れです空くん。
正解は【時を自在に操る】、でしたー☆」
「だっさーい、空!
一ノ瀬先輩の能力を言えないなんて!」
マリアが大笑いしながら、空のまわりを走り回る。
空は一瞬だけムッとしたが、ふたばの前で開き直った。
「それで、瞬間移動と能力がどう関係するんですか?」
「まだ分からないですか?
私の走るスピードに、能力を使うんですよ」
つまり、ふたばが走る速度に【時間】の能力を使う。
今回ふたばは、速度に【早送り】の能力を使い、瞬間移動したように見せたのだ。
「あ゛〜、そういうことだったのか!」
頭をかかえる空。
「空の脳みそ、どこかに飛んでいったんじゃないの!」
まだ空のことを馬鹿にするマリア。
「お前はどれだけ人のことを侮辱したいんだよっ」
「ん? 空の頭がイカれるまで」
「ふざけるなぁ〜!」 「きゃー! あははは!」
近くにあった、小さな石をマリアにぶっ飛ばした。
マリアはそれを上手くかわし、逃げる。
PR