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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 絶対少女!! ─巡る季節─ ( No.17 )
- 日時: 2010/10/07 16:45
- 名前: ユエ (ID: ZdfJmAM/)
「ははは! 馬鹿か、馬鹿かお前はっ。
雨宮のお嬢さんがターザンするか?!
大人しい一ノ瀬がターザンするか?!」
「わたしの馬鹿弟ならありえるでしょ。 飛ぶし」
疾風の黒髪と、奏の明るい茶髪がなびいた。
しばらくの間、沈黙が続く。
「……まだ逃げ続けるのかよ?」
沈黙を破ったのは疾風。
「仕方ないなぁ、居場所を捜してあげるよ」
わざとらしく、奏は大きなため息をつく。
「“絶対検索”」
奏が仕方なさそうに呟くと、足元から青白い光が出て、広がっていく。
「───三人とも、疾風の言った通り砂浜にいる!」
奏の足元の光が、消えた。
それから疾風は嬉しそうな顔で、
「な? やっぱり砂浜にいたんだ」
「じゃあ砂浜まで行く?」
「うん。 あ、奏。 砂浜まで競争しよう!」
小さな子供みたいな笑顔で疾風が誘った。
奏はその誘いを拒否せず、
「いいよ、負けないからね。 START!」
二人は一気に走り出した。
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