ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ─オーバーゲーム─ ( No.143 )
- 日時: 2010/10/30 19:23
- 名前: 鷹の目 (ID: U3CBWc3a)
≪THIRD STAGE 〜真実と虚偽〜≫
『さて、14名のプレイヤー諸君。教室に入りたまえ。』
突然の放送で、廊下で呆然となっていた者たちは、我に戻った。
京介は洋一郎とアルジーと目を合わせ、馬場教頭と関西人の方を見る。
「なんや?さっさと行こうや。」
謎の関西人はそう言うと、足早に1−2の教室に入っていった。
馬場教頭は、京介とすれ違う際に不気味に微笑む。
何も言わずに、教室の中へと入っていった。
「とりあえず、教室に戻ろう。」
「そうだな・・・・」
「OK・・・」
3人はそう言うと、1−2の教室へと戻った。
───────
『それでは、教室の真ん中に並べられた15脚の玉座に、好きに座りたまえ。』
放送から聞こえてくる男性の声に、14人はただ従った。
玉座の様な椅子に、全員が座っていく。
京介→玲奈→洋一郎→アルジー→当真→宮本→未子→
暗助→千草→明日香→太陽→馬場教頭→関西人→希世志
つまり、京介と希世志の間は空席という形になる。
全員が腰掛けると、突然腰部分からベルトが飛び出し、14名を玉座に固定した。
「な!?」
「おい!!何のつもりだ!!!」
馬場教頭は激怒し、スピーカーに向かって怒鳴りつける。
明日香やその他の人間も怒った表情を見せたが、怒鳴り散らすのは耐えていた。
『これより、〜真実と虚偽〜というクイズゲームをする。ルールは簡単だ。』
男はそう言うと、14人の言葉を無視して説明を始めた。
『1人2ポイント持ち、ゲーム終了後に多くポイントを持っていた者が勝ちだ。0ポイント、或いはポイントが少なかった場合、ゲームオーバーとなる。クイズの内容は多種多様。尚、クイズ出題中の主語は厳禁だ。それでは、このSTAGEを仕切るアースに全てを任せよう。』
放送の電源が切れ、それと同時に教室のドアが開いた。
入ってきたのは、この空気をぶち壊す様な仮面をしたアースと呼ばれる人間だった。
アースはスーツ姿で、ひょっとこの仮面をし、そのまま14人の前に立つ。
「皆さん御機嫌よう。私が、このSTAGEを仕切るアースだ。よろしく。」
以外にも声は女性で、それもかなり若い声だ。
円状に並べられた椅子の真ん中に立ち、アースは人差し指を一本立てて、全員に言った。
「ゴールは目の前です。それでは、THIRD STAGE・・・・・」
スタート_______