ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ─オーバーゲーム─ ( No.2 )
日時: 2010/09/19 17:19
名前: 鷹の目 (ID: U3CBWc3a)

≪ENTRY TIME Ⅱ≫

言うのを忘れたが、俺の名前は三谷京介。

常崎学園高等学校に通う高校1年生で、ちなみにクラスは1−1。

起きてから、何分経っただろうか?

廊下を歩き続けて、10分以上は経っている筈筈だ。

未だに、自分以外の人間を見ていない。


「おーい!!誰かいないのか!!」


叫んでみるが、叫んだ後の静けさが孤独感を増してしまった。

俺は、最上階の5階から1階まで下りた。

職員室、校長室、食堂、保健室、どこにも人影がない。

俺はため息をつき、校舎に隣接して建つ体育館を思い出す。

窓やエントランスのドア、靴箱の入り口は勿論鉄板で塞がっている。

唯一、体育館と繋がっている2階の渡り廊下を歩くしか方法はないようだ。

俺はすぐ様2階へ行き、窓が鉄板で塞がれた異様な渡り廊下を走り、一気に体育館のドアを開けた。

その時だった。




ガヤガヤガヤ・・・・・・




ドアを開けた音と同時に、体育館にいた数百人の視線が俺に集まった。

俺は驚くこと前に、全員の姿を見て安心感を得た。


「京介!!」


「あっ・・玲奈・・・・」


生徒の群衆を掻き分け、1人の女子生徒が現れた。

それは、俺の親友であり初恋の対象である山本玲奈であった。

「どうなってんだ?」

「分からないの・・・。気付いたらみんな体育館に・・・・。京介はどこにいたの?」

「みんな体育館?お、俺は教室で目を覚ました。」

俺はこの時、何か不自然なものを感じた。

俺は玲奈の目をチラ見して、視線が重なりそうになると他の生徒を見る。

とりあえず、一応安全だ。

俺がそう思った直後だった。



「ハロー、常崎学園の皆さん♪」



突然の放送で、全員の視線がスピーカーに向く。

スピーカーから聞こえる男性と思われる声に、全員は怪訝な表情を見せた。

「突然ですが、君たちはこのゲームのプレイヤーとしてエントリーされた。ゲームに参加してもらう。」







オーバーゲーム 起動___________