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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 瞳を、開けて——————? ( No.4 )
- 日時: 2010/09/25 21:55
- 名前: 十六夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)
∮ プ ロ ロ ー グ ∮
見るな。私の瞳を絶対に見るな。
見ればお前の命と言う灯火は永遠に消えうせるであろう。だから、絶対に私の瞳を見るな。
私の存在自信を無視したって構わない。
私の存在に気付き近づけば最終的に瞳を見たがる。それは……死、を意味する事なのだから。
いっその事私を害に思い近づくな。
半端な思いで私に近づけば私はお前を容赦無く斬り、殴り、炙り……その命を終わらせよう。
ここまで言えばどうだ?私に近づきたくないだろう?
それが正しい、それが正論。模範解答。
私に近づきたいと思う奴こそが異端であり以上だと言う事なのだから。
《ゴトッ……》
ほら…………また私に近づく人間の命の灯火が消えた。人間の生身など、一切残りやしない姿。
私を討伐しようとして愚かにも目を隠しているフードを取ってあっけなく命の灯火を消した。
また、人間が1人消えた。私の近くから人が消える。
人間、人、人、人、人人人人人人人ヒトヒトヒトヒトヒトヒト人人人人人人人人人人人人人人。
私に興味で、欲望で近づき心をずたずたにめちゃくちゃに乱した挙句私を殺そうとして抵抗したら化け物と呼ばれ私を避けてまた殺そうとした……
もう止めろ。
私に近づくな。
私に触れるな。
私の心に触れるな。
私に偽の笑顔で近づくな。
私に信頼させようとするな。
私の本性を暴こうとするな。
私のフードを取るな。
勝手に死んで、勝手に化け物と呼ぶな。
…………あぁ。
(もう私に近づくな……これ以上、
私の目の前で、消えるな…………)
また、か…………
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