ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中! ( No.124 )
- 日時: 2010/11/29 18:08
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926
「まさかこれは・・・」
浅賀はコーヒーを啜りながらテレビに目を向ける。
「可能性は・・ありますね・・・」
同じく、コーヒーを入れて日下が浅賀のほうへ向かう。
テレビでは中華料理店爆発事件の映像がニュースで流れていた。
「さて・・・」
浅賀は日下が来たと同時に席を立った。
「あ・・・ちょw」
第十四話[称号]
「あああ!」
日下が叫ぶ。
浅賀は無視して棚にしまってあったファイルを手に取る。
「あちゃー」
日下は自分が溢したコーヒーを見て焦る。
「雑巾、雑巾っと・・・」
日下は走っていった。
「おーい日下。おーい」
浅賀がファイルを見たまま言う。
「おい日下!」
浅賀が怒鳴る。
「・・・あれ?」
浅賀が気付いたときには日下は雑巾を取りにいった後だった。
「ちっ・・なんだよ。つかえねーやつだな」
浅賀はファイルを持ったままある場所へと向かって行った。
「ん・・・・・サタン・・・」
丸メガネをカクカクさせながら老人がファイルを手に取り、読んでいる。
「ポテンシャル・・・5号・・うむ・・・」
老人の手に取るファイルには『Potential実験体一覧』と書かれている。
「1号、2号は・・・・ふむ・・・『ブルーウィング』・・・・」
老人はまた丸メガネをカクカクさせながら言う。
ガチャ・・・
ドアが開く音がした。
「須永実験長。訊きたいことがあります」
ドアを開けたのは浅賀だった。さっきのファイルを手にしながら言った。
「ん・・・なんだね」
老人は須永といい、殺された榊原実験長の代わりとして来ている。
「この事件とサタン、関係ありますかね?」
浅賀は単刀直入に訊いた。
「ん・・・ないでしょうなあ。わざわざ中華料理店を潰すはずはないでしょうからねぇ」
須永はそういうとまたファイルに目をやった。
「・・・・そうですか」
浅賀はそう言うと部屋を出て行った。
「うむ・・・・ポテンシャル5号・・工藤信吾。称号『サタン』・・・ふむ・・・」
須永は読み上げるとファイルを棚にしまい、パソコンを目をやった。
「ふむ・・・」
須永はメガネをカクカクさせるとカチャカチャ・・・とキーボードを触りだした。
「全く・・・」
日下はコーヒーで汚れた床を拭く。
「・・・・ん?なんだこれ・・・」
日下は白いA4サイズの紙を拾った。
立ち上がると、その紙を読んだ。
「・・・・ポテンシャル実験体・・・・ああ。ポテンシャルか。えーっとなになに。1号から5号までの詳しい情報が纏めてあるな・・・」
日下は床のことなどすっかり忘れ、その紙を読んだのち、白衣のポケットに四つ折にしてしまった。
続く