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Re: Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中! ( No.142 )
日時: 2010/12/13 17:34
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id

戦争まであと二日。
残った日数の間は安静にしておけ、と足立から忠告を受けた。
近藤、桑原以外は部屋に戻り、イメージトレーニングに励んでいる。
「ふう・・・」

第十七話[安静、そして半覚醒]

四方八方、鋼に囲まれた武道場で近藤と桑原は特訓している。
近藤はコントロール率をより高めること、桑原はただ単純にウォーミングアップをしているだけであった。
氷川は病室で刀の手入れをしている。
オヤジや和泉たちは隼身体向上道から帰ってきていた。隼も大桐と狭山に別れを告げた。
大桐だけにはおおまかな本当の理由を説明したそうだ。
大桐も隼の為なら行きたいと言っていたが隼はそれを断った。

「足立兄貴」
高木が声を掛ける。
「なんじゃ」
足立は振り向き、答える。
「上手く・・・いきますかね」
高木が心配そうに訊く。
「大丈夫じゃ。こちらには・・・ポテンシャルがいる」
足立は俯いたが、すぐに顔を上げた。
「でも・・・構成員は・・・丁度50人ですよ・・・。迎え撃つやつらは何十万と・・・」
高木は言う。
「バカもんが!そんな気持ちでどうする!極道がそんな生半可な気持ちでいいのか!極道ってのはな・・・負けると分かってても仇を討つもんなんだよ!お前にもいずれ分かる日が来る・・・」
足立は一喝した後去って行った。
「生半可・・・な気持ち・・・か・・・」
高木は俯いた。

「そうだ・・・・そこだ!」
桑原は近藤のパンチをかわしながら言う。
近藤は覚醒している。相も変わらず鬼のような姿である。
対する桑原はなんと未覚醒でスーツ姿である。
「いくぞ!」
桑原は鬼のような顔に一発パンチをくらわす。
近藤は吹き飛ばされた。
「くっそおおおお!」
近藤は素早い動きで桑原に接近し、手に炎を篭らせ、顔面にくらわせた。
桑原は手でガードしたが、手はドロドロになっていた。
桑原は手を握り、こう言った。
「・・・・覚醒までする必要はない。だが・・・お前にいいものを見せてやろう」
桑原はいつもより柔らかな力を溜めた。
桑原の髪が逆立ち、周りには稲妻が走るようになった。
腰に提げてあった刀を抜き、刀にも稲妻を走らせる。
「な・・・・」
近藤は驚きのあまり腰を抜かす。
「これは・・・半覚醒と言ってな・・・覚醒しきっていない状態だ。だがな、覚醒状態よりも・・・熟練者なら・・・強くなれる!」
桑原は刀を近藤に向け、立て、と合図した。

続く