ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中! ( No.143 )
- 日時: 2010/12/16 18:49
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id
翌日・・・
「さて・・・・とうとう明日が宣戦布告の日となったわけだが・・・」
足立が曇った表情で言う。
「・・・やってやりましょう!」
高木が割って入る。
「・・・うむ!」
足立もつられて言う。
今日は明日が当日ということで大広間に集まった。
足立、高木、桑原、氷川、構成員50名。
そしてオヤジ、近藤、和泉、川田、亜門、隼。
後にこの内の11名以外が中国の上海へと向かう。
そう、亜門が取材で行った。菊池が逮捕に向かった、そして近藤詩織が逝った、あの中国の上海である。
そこに三龍会の本部があると言う。貿易を交わしていたときもまともに所在を教えてもらえなかった。
だが、貿易をしざるを得なかった。
そんな現実も明日で全てが変わる。
そう__________________________
第十八話[残ったメンバー]
「まずはここに残るメンバーを紹介したいと思う」
足立が言う。
「残る?」
オヤジが質問する。
「ああ。そうだ。ここをほったらかしにはできまい」
足立が答える。
「うむ・・・」
オヤジは俯く。
「では発表しようか」
足立は構成員10名の名を挙げた後、近藤哲雄と言った。
「な・・・なんで俺が!」
オヤジが叫ぶ。
「そうだ!なんでオヤジさんが・・・」
和泉も便乗して言う。
「悪いな・・・年寄りは足手纏いなだけだ・・・」
足立は冷静且つ冷たい口調で言った。
「年寄り・・・」
オヤジはまた俯いた。
「オヤジ・・・母さんの無念は俺が晴らしてくるからさ・・・アンタはここで待っとけよ・・」
近藤はオヤジに言った。
「・・・何を!偉そうに!」
オヤジは近藤に拳を向けた。
周りがざわつき始めた。
「止めてください!」
和泉が止める。
「く・・・そ・・・」
オヤジは碌に抵抗せず、また座った。
「はあ・・・」
川田はため息をついた。
「とにかくそういうことだ。明日、行く者は各自用意をし、残る者はいつ敵が来てもおかしくないよう備えろ」
足立はそう言うと、解散の合図をした。
もう外は暗くなった。
みんなは各自部屋に戻り、リラックスしている。
オヤジは隅っこにいる。
「なあ・・・オヤジ・・・大丈夫だって・・・」
近藤が話しかけても答えない。
「うぬぅ・・・・」
隼がオヤジの胸倉を掴んだ。
「オイ!」
隼はオヤジの顔の前で大声で叫んだ。
オヤジは声も上げない。
「お前には守るべきものがあるじゃろ!ここを守る使命!年寄りにしかできんこと!あるけん!しゃきっとせえや!」
隼は一喝した後、またオヤジをゆっくりと床に落とした。
周りは静まり返っている。
「・・・・そうだ・・・俺は・・・」
オヤジは立ち上がり拳をギュっと握った。
続く