ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中! ( No.144 )
- 日時: 2010/12/14 21:02
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id
コツコツ・・・金属の何かの上を歩く音が聞こえる。
男は横に長めの黒いアタッシュケースに黒いスーツに身を包んでいる。
これなら街中どこでもいる少し怪しい人間である。だが左肩が少し膨らんでいた。
それは大量の包帯である。左胸から左肩まで刀で裂かれた彼はそうでもしないと中の具が出てくるからだ。
男は階段を降りた。
第十九話[三龍会の脅威]
彼が出てきたのは飛行機である。金属の床と言うのも、飛行機から出てくるときの階段である。
中国行きの便に乗った彼は深夜にここ、中国の上海の着いた。
空港を出た彼はアタッシュケースを片手にタクシーに手を振った。
タクシーを降り、この都会の中にある一つの大きなビルの中へと入ってゆく。
門番に手帳のようなものを見せ、扉を開けた。
エレベーターに入り、最上階を押した。
チンという音と共に扉が開き、風がビュウビュウと吹き荒れる屋上へと出た。
「さぁて・・・」
声を漏らし、アタッシュケースを開ける。
黒いスポンジに包まれた刀を取り出し、拳銃も取る。
ズボンの後ろに拳銃を突っ込み、刀を腰に掛けた。
男はアタッシュケースを畳み、また片手に持った。
携帯を取り出し、誰かにかける。
「総統。つい最近日本に居たときに貴方のことを探す者がおりました」
男はそう言うと、相手の返事を聞いた後言った。
「・・・足立組のものでしょうね。他が襲われていると電話がかかってきたので戦闘態勢に入っておいたのが正解でした。左胸から左肩まで抉られましたけどね」
男は、また相手の返事を聞いたあと、電話を切った。
「ふう・・・・」
男はため息をつくと、エレベーターに乗り、地下5階に下りた。
男は目の前の金網で出来た扉を開け、ムシムシとした空気の中、前へと踏み出した。
(以下、中国語を日本語に訳したものとして会話をします)
「おう。武田。戻ってきたのか。どうだ。一発打っとくか」
そのゴツい中国人の男は女のケツを突きながら言う。
「ああ・・・・はあ・・・ダメだ・・・」
「ちっ・・・そんなことをしにきたわけじゃねえ」
冒頭から出てきていた男、武田政宗はため息をついた。
「おい」
武田は裸の女に話しかけた。
「なぁに?」
女は寄り添いながら訊いた。
「ヤクはどこだ」
武田は女に訊き返す。
「あっちよ」
女は指を指した。
「ありがとう」
武田は女の顎を抓み、舌を絡ませた。
女は当たり前のように手を振った。
「おい。ヤクを打ってくれ」
武田は男に言った。
「ああ。どれにする?」
男はヤクの種類が書かれた紙を手渡した。
「・・・ポテンシャル試作品にしてくれ」
武田は腕を出した。
「・・・パスポート見せろ」
男は言う。
「ああ・・すまない」
武田は門番に見せたときと同じ手帳を見せた。
「・・・これで8回目じゃねえか」
男は注射器を取り出しながら言う。
「ああ。もうすぐ足立組のやつらが攻めてくるかもしれない。備えてんだよ」
武田は天井を見上げながら言う。
「マジか・・・なら仕方ねえなぁ」
男は注射を武田に刺した。
「う・・・」
武田は拳に力を入れた。
「よし。これでいいぞ」
男は空になった注射器を捨てた。
「ありがとう」
武田は微笑し、立ち上がった。
「この女!俺の棒がいやだって言うのか!?」
さっきのゴツい男が武田と舌を絡ませた女の髪を引っ張っていた。
「いやよ!汚らわしい!」
女は反抗している。
ゴツい男はポケットから小刀を取り出し女の腹を裂いた。
「ギャア!」
女の腹から腸や内臓が飛び出した。
「へっ・・・・」
ゴツい男は笑いながら腸を引っ張り出した。
周りもヘラヘラを笑っている。俺も何事もなかったかのように去って行った。
続く