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Re: 小説[最強の男たち]最新第八話完成! ( No.15 )
日時: 2010/09/28 21:47
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)

第九話[暗殺=失敗]

近藤「ん?あいつは・・・・」
近藤は仲間を集めるため、そしてなにより気分転換のため、外へ出ていた。
近藤が目にしたのは葬式に向かう山口だった。
近藤「少し後をつけてみるか・・・」
山口は焦った表情で走っている。
近藤「何を焦ってんだろうな」
山口をつけていくと葬儀場に入って行くのが見えた。
近藤「葬儀場!?」
葬儀場の玄関の前には白い立て札に田木泰三様と書かれていた。
知り合いなのか、そう思った。意味はないが和泉やオヤジに知らせることにした。

橋本は刑務所の廊下を早歩きで行く。
今日も尋問の日だ。だが今日は少し違った。
ガチャン!
橋本「おまえ!なにかしたのか!?」
橋本は部屋に入るなり、大西の胸倉を掴む。
大西「ああ!?なにもしてねえよ!」

男はダンサーの田中雄三が二日間同じ公園で踊ることは知っていた。
公園の近くの民家からスナイパーに射撃させる。これが目的であった。
?「頼むぞ。もうすぐで来る」
刺客A「はい。坂上さん」
?(坂上)「ああ」
後三人の仲間はもうすぐで到着するところだった。
坂上「!!来たぞ!」
刺客A「はい!」
刺客Aは即座にライフルを構える。
坂上「やつがダンスに夢中のなっているところを狙え!」
刺客A「はい!」
———————ズクズクバンズクズクズクバン!
ラジカセから激しい音が鳴り響く。それにつられるようにファンたちがゾロゾロと集まる。
踊り始める・・・・
坂上「ダメだ!これじゃファンが邪魔で狙えない!」
刺客A「はい・・・どうしましょう・・・」
坂上「・・・・」
そのとき仲間が来た。
刺客B,C,D「すいません!」
坂上「よし・・・じゃあおまえら!ファンにまぎれて殺して来い!」
刺客B「え・・・・」
坂上「どうした・・・いやなのか?」
刺客B「・・・・・」
ピキュン!
サイレンサーのついた拳銃の弾丸が資格Bの頭を貫いた。
刺客A,C,D「・・・・」
坂上「さあ!行け!」
刺客C,Dは公園へ向かった。
坂上「あいつらが無理だったらおまえが殺せ」
刺客A「は・・・はい!」
ダンサーは踊る。小指一本で体を支えクルクルと何回も回転する。
そして右足で着地する。左足も置く。そんな物凄いことが彼には意図も簡単実現することが出来るのだ。
他にもすごいことはたくさん出来る。
刺客Cはファンにまぎれてサイレンサーつきの拳銃を回転する足に向ける。
刺客Dも胴体を狙った。
スーツなど、公園には似合わない姿ではあるが、ファンにまぎれているため誰も不自然には思わなかった。たった一人の天才以外は。
ダンサーはこれまでにない不自然な動きをし、観客のほうへ向かったかと思いきや、刺客たちのほうへよる。
そして観客にまぎれた拳銃をかかとで振り落とし、そのまま空中で回転し刺客Cを蹴り飛ばした。
刺客C「ごはっ!」
ファンたちの声援が静止する。シーンとなり、音楽のみが鳴り続ける。
何があったのかと、坂上、刺客Aはダンサーのほうを見る。
田中「・・・・かかってこいよ!」
ダンサーは手で招く。
刺客Dは拳銃で撃つ。何発も。
それを脅威の反射神経で全てを交わし、刺客Dのほうへ寄る。
そして刺客Dの腹を殴る。刺客Cが襲いかかるが、それを肘で吹き飛ばす。
坂上「なに!?いまだ!撃て!」
刺客Aは撃つ。だがそれもかわされる。
刺客A「なに!?」
坂上「かわした・・・!?」
ダンサーは拳銃で刺客C,Dを殺し、坂上と刺客Aの方向へ走りはじめた。
ファンは逃げる。混乱に陥る。恐怖。
————————闇へと堕ちて行く現実。歪曲する世界。混沌。どうなる・・・!?

続く