ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中! ( No.152 )
日時: 2011/06/07 22:12
名前: ほすとさむらい ◆GENEI/FWMY (ID: fmJgdgg4)


第三話
    [三頭の龍]

三龍王・・・それを説明するには三龍会の歴史に触れる必要がある。
大昔、といっても約300年前のことである。そのころから三龍会の原型とも言えるものは組織されていた。
総統、名称不明。三龍王、名称不明。初代総統、初代三龍王の物語である。
歴史に刻まれることのなかった大きな歴史がその瞬間にも存在している。
その初代三龍王は、総統を守るため、身を斬られようが、裂かれようが、骨を削られようが、絶えたという。
それは、三龍王が山賊であったときにまで遡る。総統は山を登っていた。目的は不明。
その山は山賊が出没するとのことで有名であった。であるが故に人が近づくこともなかった。
竹やぶから影がポツリ・・・総統は気づいていたのか気づいていないのか。
その中からでてきた3人(後の初代三龍王)は総統(後の初代総統)に襲い掛かった。
総統は斬られ裂かれ骨まで削られたという。それでも総統は耐え、抵抗もしなかったという。
さすがの3人の山賊も疲れ果て、首を落とそうと考えた。だが総統はこう言ったという。
「強き者は弱きもののために刃を振るうものナリ。貴公らの行いはその理に反することではなかろうか?」
総統は息を荒げることもなく、冷静に言い放ったという。その忍耐強さ、そしてグサッと刺さるそのことばに3人は惚れたという。
それから3人の山賊を総統は引き連れ、困る人々を助けてやったという。

そしてそれに抗うものが現れる。
最期の最期まで3人の山賊は総統を命がけで守り、手がもげてしまっては武器を握れないからと、
その口の歯で相手を全滅させ、総統と共に3人の山賊は静かに息を引き取ったという。
その歯で相手を全滅させた様が龍のようだと、三龍王が総統を守る組織、三龍会と後に命名された。
三龍会の二代目総統となる人物は家計図もなく、謎のままであり、尚且つ、総統には他人でもなることができたため、
昔のことは謎のままである。いずれにせよ、どの時代の三龍会も、総統を命がけで守るのだという。