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- Re: 小説『Potential』最新第十八話!オリキャラ募集中! ( No.37 )
- 日時: 2010/10/10 13:29
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
第二十話[回想②〜近藤詩織の場合〜]
私は昔親友だった日本人に会うため中国に来ていた。
小学校から高校まで一緒だった。ただ、父親の都合で行きたかった同じ大学に行けなかった。
中国に行かなければいけなかったのだ。
久しぶりに顔が見たくなり都合の合う日を選んでここへ来た。
朝10時。友人の家へ向かう。友人の家で一泊するつもりだ。
友人の家へ着くなり、私は驚いた。中から中国人の声がした。
私の名前を呟くと「入って」と外国人独特の発音で私にそういった。
日本人だというのにすっかり中国語になっていた。日本語もおかしかった。
昼食は友人の得意のチャーハンだった。夕食は繁華街でラーメンを食べるつもりだった。
チャーハンはおいしかった。独特のスパイスに少し辛い飯。
やはり本家の味だな、そう思った。友人はまだ結婚していないらしい。
まだまだ若いと彼女は話していた。今は仕事が忙しいんだそうだ。
そんな中私が来て、少し罪悪感のようなものがあった。
私は夜になり、友人と二人で繁華街へ向かった。私の我侭で少し早く家を出て、店を回りたいといった。
まだ6時だった。
店に入るなり驚いた。ブランド品はほとんどが偽者だった。ブランド商品を扱ってたこともあり少しは分かった。
ブランドだけに限らずなんでもパチるのだという。
そんなことは構わず客は買っていく。私には買う気になれなかった。
店周りを終え、7時すぎになったのでラーメン屋にいくことにした。凄い行列だった。
一時間くらいまっただろうか。8時過ぎに店に入りラーメンを食べた。
どう考えても使いまわしだと思われる麺もあったが仕方なく食べた。
9時過ぎになり、もう一度繁華街を回った。
私はそのとき気がついた。友人がいない、と。迷子になったのだろうか。
まあ無理もなかった。凄い人ごみだったから。携帯も繋がらない。
そりゃあそうだろう。怖くなった。異国でどこかもわからない繁華街の中心にいるなんて。考えるだけでも。
もうすぐこの世から去るなんていくらなんでも考えもしなかった。
異国で死ぬとは・・・・。
11時を回った。バァーン!銃声と共に私は
地に墜ちた。
この事件は大きな事件となった。
オヤジ「さて。おまえら!そろそろ行くぞ!」
一同「ああ!」
男たちはあてもなく走った。
二週間がたち菊池が退院した。地雷はオヤジが仕掛けたものだと判明した。
菊池「小西!酒井!まだやつらは捕まらんか!?」
小西「はい。特定出来ないんです・・・」
酒井「申し訳ありません・・・」
菊池「ならばもう三龍会は放置しろ!まずはやつらの逮捕が最優先事項だ!全勢力をそそいでやつらの逮捕に当たれ!」
菊池は大声を張り上げ警察署内に言う。
警察たちの大きな返事が返ってくる。
第一章終わり。