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Re: 小説『Potential』第二章開幕!オリキャラ募集中! ( No.43 )
日時: 2010/10/12 16:43
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)


「ふはは。こうして刃を交えるのも何年ぶりかのう」
男は笑う。
「何年ぶりでしょうね。あのときのことを思い出します」
男二人はビルの屋上で刀を向かい合わせる。
足立龍銅の刀には龍の刺青が彫られている。
「この日本刀を使うのも久しぶりじゃ。二人の龍が・・・交わるときは近いのかもな」
足立は少し悲しげに言う。
「そうですか。ただ私は楽しみにしていますよ」
紫電と激しく書かれた刀をギュッっと握り言う。
「いくぞッ!」
「ああ!」
カキンと轟音と共に今日のストーリーは始まる

第四話
   [警察の工作]
「雷電。足立の兄貴はどこにいる?」
高木は雷電に問い詰める。
「廃墟ビルの屋上。宵の口に現れる」
雷電は言う。
「どういうことだ。もう夕方だぞ」
「ああ。もう戦ってるだろう」
「いくぞ」
「・・・ああ」
車を走らせる。廃墟ビルに着く。
「ここの屋上だ」
雷電は歩きながら言う。
「にしては音がしないな?」
高木は聞く。
「そりゃあそうさ。俺たちの次元を超えているからな」
雷電は笑い、そう言った。
屋上についたときある光景を見た。それは想像を絶するものだった。
足立龍銅が倒れている。
「足立兄貴!」
高木は駆け寄る。
「ははは。こんなに強くなっとるとは・・・・の」
足立は貫かれた腹を押さえながら言う。
「あのとき俺がァ・・・ケジメをつけなかったからか・・・?」
「ああ。そうかもしれませんね。ただ、貴方には無理でしたけど」
「貴様ら・・・!」
高木が声を上げる。
「おっと悪く思わないでくれ」
雷電が高木を宥める。
「そうじゃ・・・俺が負けたんじゃ」
足立は悔しそうに言う。
「まあ歳も歳だし。仕方ありませんね」
紫電は呆れたようにいう。
「今殺さないのはあのトキの借りだと思ってください。ただ、次に刃を交えたときは容赦なく・・・殺します」
紫電は言う。
「ははは・・・強くなったんじゃな」
足立は一時の笑みを浮かべる。
「では。いきましょうか紫電」
「ああ」
「だがしかし、もう会うことはないでしょう」
そう言葉を残し、紫電と雷電は翼を伸ばし宵の空へと翼を運ぶ。
バッサバッサと羽音を立て空へ羽ばたいた。
「帰りましょう」
「ああ」
二人は車に乗り、向かう。

_________警察署
「まず、いままで通りパトカーは巡回させます。もう車は発見出来ています」
工藤は淡々と話す。
「つまりどうするのですか?」
菊池は仕方なく敬語を使う。
「つまり、警察署へおびき寄せます。逃げ場のない地獄へ」
「どうやって?」
小西が割って入る。
「まってください。話を聞きましょう」
酒井が小西を黙らせる。
「まず方法はやつらのよく通るルート、私は知っています。そこを渋滞にさせ、警察署に迂回しなければいけない状況を作ります」
「そんなことができるんですか?」
酒井が驚く。
「ああ。どうやって渋滞させるか。それは我々警察が仕掛けます」
工藤が笑う。
「話を聞かせてもらいましょう」
酒井が笑う。

続く