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Re: Potential 第二章開幕!オリキャラ募集中! ( No.48 )
日時: 2010/10/20 18:18
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)

_________警察庁極秘機関『特殊人材拘束機関』
_______それはある地下深くに存在する。
ただの牢屋なんかじゃない。鉄格子はより一層強化され、誰も抜け出たこともない鉄壁の牢屋。否、二人だけいたそうだ。
それにおまけに世間にもその情報は出回らない。それを知っているのは最高レベルの機密を知ることの出来る者たちのみ。
だが今日、そう。今日だ。ここ、『地下牢獄兼研究所』から抜け出すことの出来る唯一の人間たちが存在する。
そう________彼らだ。

第六話
    [新たなる序章はここから]

あれから何年たった?三年ほどか。俺の記憶が正しけりゃあな。
ここは冷たい。地下水のせいか?たびたび天井から水が漏れる。
おまけに真っ暗で鉄格子はビクともしない。俺たちの牢屋の前には長い廊下があって、
毎日二回だけ完全に白い装備をした職員がパンと水を運んでくる。
そんなもので空腹が収まるはずがない。だけど俺たちは特別だ。
牢屋にはトイレがある。ペーパーはない。ハエがたかり、とても出来たもんじゃない。
囚人たちはみな、縞々の服を来て、背中に番号が振られている。

いつしかみな、此処をこう呼んだ。『地獄の牢獄』・・・・と。

だが此処を出ることが出来る唯一の人間・・・はいた。

「とうとうだな・・・・・」
そう・・・あのとき・・・・・。

過去に遡り、拘束寸前の瞬間。
「かならず・・・三年後の・・・・12月24日・・・クリスマスに助けに向かう・・・だから・・・」
———————そう。俺はあの言葉を覚えている。みなそうだろう。
________オヤジだけ刑務所へ入った。危険性がないだとさ・・・・それ以外の仲間は此処へ入った。
そういえばあのときおかしなものを体に注入された。
名を・・・・『身体増強剤』その瞬間気絶し、体が震えた。ハンパなく力があふれる。
だけど鉄格子は破れなかった。
白い部屋・・・・白いベッドに様々な機械。その部屋で俺たち、『地獄の牢獄』で暮らしている人々はみな、
その部屋でおかしなことをされた。何が目的か、、、今の俺には分からない。
ただ、悪意に満ちているということは一目瞭然であった。
「もう・・・そろそろだな」
隣の牢屋の和泉が言う。
「ああ・・・・」
俺、亜門はそういう。
「絶対来る・・・・やつは・・・」
川田が力強く言う。
「ああ!」
田中が声を上げる。
他の住民たちはもう声を上げる気力すらなかった。
此処へ入らされている者はやく100名。そんな中、俺たちは此処にいる。
俺たちのため、一人の仲間のため、立ち向かう。

続く