ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Potential 第二章開幕!オリキャラ募集中! ( No.49 )
- 日時: 2010/10/14 15:41
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
いま何時だろうか。そんなものは分からない。何故かって?此処は深い深い地下牢獄。
真っ暗だ。
ウーンウーン!サイレンが鳴る!
『全職員に告ぐ。現在地下牢獄に侵入者が侵入!ただちに処刑人出動せよ!牢獄の人間は殺すな!』
同じ言葉が二回繰り返されまた静まり返る。
バァーン!大きな散弾銃の銃声が聞こえる。
「待たせたな・・・・」
第七話
[脱出①〜牢屋から〜]
その男は上下迷彩柄の服装に、肩からは銃弾を提げ、マシンガン、そしてショットガンを持っていた。
顔は暗くてよく見えない。
ガチャ・・・・扉が開く。
「哲雄さん・・・・」
亜門が牢獄から出る。和泉や田中、川田も出た。
「本当に・・・来てくれたんですね」
和泉が言う。
「哲雄・・・・」
川田が言う。
「ありがとうございます」
田中が言った。
周りは騒がしくなり始める。
「出してくれー」
なんて声が四方八方から聞こえる。
「出してくれ」
オヤジの隣の牢屋から聞こえた。
その男は筋肉質で、カッコよく髭が生えていた。40手前だろうか。だが強そうだ。
オヤジは引きつかれるようにその扉を開ける。
「すまない・・・」
男は言う。
ダッダッダ・・・・
処刑人が階段から降りてくるのが分かった。
「おし!伏せろ!」
手榴弾を投げる。
ドゴーン!爆風と共にオヤジたちは逃げる。
だが前方に処刑人。ガスマスクに様々な武器や装備をした処刑人たちがこちらに銃を向ける。
「観念しろ!」
ガスマスクをしているせいか、ヘリウム声のように聞こえる。
「するかよ!」
オヤジはショットガンを撃つ。
髭男は一発パンチを食らわす。すると壁に大きな穴があき処刑人は倒れた。
「体力増強剤・・・・」
髭男は言う・・・
「ははははは!」
ドガァ!和泉も処刑人をパンチで20mほど吹き飛ばした。
「あっははははははは!」
田中も飛び蹴りで打っ飛ばす。
「すげえや・・・」
牢獄の一人の男が呟く。
牢獄の人間たちも鉄格子を殴る。
「そんなことしなくてもいい」
拳銃でオヤジはひとつひとつの鍵を開けていく。
最後の一部屋を開けたときオヤジは気づいた。
「直樹が居ない・・・・」
確かあのとき此処に・・・・・
牢獄から出たものたちは処刑人をぶっ飛ばし続ける。
牢獄に入れられていたものたちは合計で120人。
ガシャン!地面が揺れた。
その足音の正体は巨大なメカだった。
まるでメタルギアの月光を思わせるボディにガトリングのついた両腕。
ガガガガガガガガン!
連射する。
牢獄の者たちは死んでゆく。
「くそっ!殺さないんじゃなかったのかよ!」
川田は叫ぶ。
「ふっ!」
髭男はメカを羽交い締めにし、地面に倒れた。
「ふぬぬぬぬ・・・・」
周りからは拍手の音が聞こえた。
この男、格闘は誰にも負けない。空手、柔道、中国拳法なんてものが全て一流である。
「はあ!」
バァーン!右腕が折れる。
「あとは・・・・」
ガァン!左腕を抉り取る。
そして・・・・バァン!
__________ボディを貫いた。
続く