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Re: Potential 第二章開幕!オリキャラ募集中! ( No.53 )
日時: 2010/10/17 16:53
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)

カチッ・・・・
「ただ・・・・貴方には従えません」
「どういうつもりだね?」
酒井は工藤の頭部に銃口を突きつける。
「いや・・・少し用がありまして」
「ははは」
「失礼します!」

第九話[小西の死]

酒井は銃を側にしまい、後ろのドアに向かって走り出した。
「ははは・・・追え!」
工藤が処刑人に命令する。
「しつこい!」
酒井は声を上げ、階段から飛び降りた。
すると目の前は壁。そう、あのとき牢屋の者たちを閉じ込めるために発動した罠だ。
「くそっ・・・・」
次々に来る処刑人に銃を向けるが誰を撃てばいいのか分からなかった。
そのとき____________
ドドドドドドドドドン!
処刑人が次々に死んでいく。
「・・・・小西!?」
酒井は思わず声を上げた。
「酒井・・・久しぶりだな」
小西は迷彩柄の服を着ていた。
手に持っているのはマシンガン。
「小西・・・・どうしてここに・・・」
酒井は驚きの色を隠せない。
「ほらよ!」
小西はショットガンを酒井に投げる。
「・・・」
酒井は受け取る。
「実はな・・・」
小西が言いかけた。そのときだ______
ドドドドン!
「ぐはぁ!」
小西は撃たれ階段から落ちた。
「残念でした」
処刑人の一人が呟く。
「・・・・ああああああ!!!」
酒井はショットガンを撃つ。
バァーン!バァーン!
処刑人は死んだ。
小西の安全を確認する。
「・・・・・じつ・・・は・・・近藤・・哲雄と・・手を組・・んで・・この組織を潰そうとしてる・・・だ・・・から・・・」
小西は言い切れぬまま死んだ。
「小西・・・・・・」
酒井はショットガンを背負い、マシンガンを手に持った。
「まずは・・・」
階段に向かってまた走り出した。真ん中には地上へ続くエレベーター。
右は俺と工藤がいた司令室に続く道。左は研究所がある。飯もそこで作られる。
そうだ!司令室の隣に管理室があった・・・そこで壁を・・・!
酒井は閃いた。走った。
「よし!」
処刑人を振り払い、走った。
「待て!」
そこにいたのは工藤だった。
「ちっ・・・」
マシンガンを向ける。
「やめなさい」
工藤は言う。
「なにがだ!」
酒井は叫ぶ。
ドゴォォォォォン!
轟音と共に左の研究室のドアが吹き飛ばされた。
「なに!?」
二人は思わず声を上げた。
その男は_______菊池直人だ・・・・
菊池は2.5mほどの身長になり、右腕はモンスターのように赤く、筋肉が半端なかった。
左腕もタコの足のようになっていた。
こちらへ走ってくる!
「なんだぁ!?」
工藤が声を上げ、司令室へ逃げ込んだ。
酒井も管理室へ逃げ込む。
「な・・・んだ・・・・あいつは・・・」

続く