ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Potential 第二章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.58 )
- 日時: 2010/10/21 17:35
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
第十四話[脱出⑦〜施設からの脱出〜]
工藤の周りには暗黒の光がクルクルと渦巻いている。
暗黒の翼に暗黒の肉体。赤い目。それはまるで悪魔であった。
一閃の漆黒光が紫電を貫く。
「うぐっ!」
紫電が貫いた右胸を強く握る。
「フハハ・・・そんなもので戦えるというのか・・?」
工藤がヘラヘラと笑っている。
「油断禁物だろバカが!」
紫電は工藤に素早く刀で斬りかかる。
「ザンネン」
工藤は爪を伸ばし刃のようにし、それで刀を受け止めた。
「死ね!」
工藤は右腕を振るが紫電に交わされ刀を腹に刺される。
「うごぉっは!」
工藤は細い刀を圧し折り、刺さった刃を放り投げる。
「油断禁物だって・・・」
紫電は笑う。
「お・・・?そろそろ・・・」
紫電がなにかを悟る。
すると空間が屈折し、辺りには稲妻が走り、空間を削り取ったように紫電と工藤だけがうっすらと見えなくなった。
「見えなくなった!?」
オヤジが言う。
「違う!物凄い速さで移動しているんだ。・・あぶない!とにかくこの施設から出なきゃ・・・」
雷電が翼を伸ばしいい終わりかけたそのときだ。
ペチャンコになったエレベーターの上から糸が何本
も落ちてきて、
特殊部隊が現れた。
「騒ぎはここか・・・!」
特殊部隊の一人が言う。
「さあて・・・実験体たちよ。おとなしく降参しろ」
特殊部隊の一人が銃を向ける。
「くそ!」
雷電は一同を抱え、エレベーターの上へ飛び上がった。
「なに!?」
特殊部隊のものたちが騒ぐ。
銃弾が飛んでくる。
「くっ!」
雷電が何発か撃たれたようだ。
エレベーターの上へ上がると。駅の階段のようなものが姿を現した。
「よし・・・此処をあがれば!」
雷電はまたその階段を飛び上がる。
近くにいた特殊部隊にも撃たれたが全く効かなかった。
その施設から出た。
「観念しな」
見知らぬスーツ姿の男が大勢の特殊部隊の中心から言う。
「・・・なんてな」
スーツ姿の男は特殊部隊を一瞬にして拳銃で殺す。
「高木・・・ご苦労だった」
雷電が言う。
「いや。大丈夫さ。足立の兄貴からの命令さ」
高木は言う。
「すまない・・・」
雷電は言う。
「とにかくこれに乗れ」
高木は大型の車を指差し言った。
「この中でゆっくり話そうや」
雷電は言った。
雷電は翼を畳み、車に乗る。運転は高木がし、他のメンバーも車に乗る。
車を出した直後だった。
施設が爆発し、________工藤という悪魔が燃えた施設からボロボロの姿で出てきた。
そしてこう言った。
「1号は殺しタ・・・・」
続く