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Re: Potential 第二章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.63 )
日時: 2010/10/27 22:55
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)

第十七話[コロニー]

「ん・・・・あ・・・・」
病室のベッドで横たわる金髪の男が目を覚ます。
「お・・・気が付いたか」
桑原はニコっとして言う。
「あ・・・・どうゆうこと・・だ」
氷川は驚きを隠せない。
「おまえの名前は?」
桑原が氷川に聞く。
「え・・・名前・・・ひか・・・氷川だ。・・・おまえは桑原・・・」
氷川が答える。
「よし、オッケーだ」
桑原はそういうと読んでいた本をしまい、病室を出た。
ここは足立組事務所の地下。いっけん、小さな事務所に見えるが、ある出来事がきっかけで
地下に様々な施設が造られた。所謂スペースコロニーのようなものである。
施設の中には病院、人工栽培所、食堂など様々なものが用意されている。
これは足立組組長の足立龍銅が大金叩いて極秘で造らせたものであり、宝である。
桑原は病院の長い廊下を歩く。四方八方様々な部屋があり、手術室や病室がずらっと並んでいた。
奥まで進むとエレベーターが1つあり、地上へ上がることができる。
ここは地下3階である。地上、地下1〜5階まである。
特に5階についてはここを動かす原動力であるため、足立と機械に携わる人間しか入ることが許されない。
「ふぅ〜これでいいか」
桑原は一息漏らしエレベーターに乗る。
地上1階と書かれたボタンを押し、閉じるを押す。
エレベーターはあっという間に上がり、地上へ着いた。
エレベーターは玄関からまっすぐいった先にある。
昨日、会議を行った畳の大広間は玄関の少し先の右側にある。
「桑原!」
桑原を呼ぶ声がした。
「俺だ。氷川の様子はどうだった?」
足立だった。
「安静にしてましたよ。きっと大丈夫ですよ」
桑原は答える。
「そうか。そろそろやつらにもあの話をせんとな・・・」
足立は深刻そうな顔で言う。
「・・・・そうですね」
桑原は言う。

一同は地下1階の部屋で過ごしていた。
地下1階は構成員たちの部屋がマンションのように並んでいるのだ。
その一部屋に一同は住んでいた。
「工藤・・・どうなったんだろうな」
和泉がイスに腰掛け川田に聞く。
「さぁな・・・氷川が帰ってきたんだし倒したんじゃないか?」
川田はテレビを見ながら答える。
近藤はまだ寝ている。たくさんあって疲れたのだろう。
「ああ。そうだ。このスーツ、一着しかないんだがどうする」
オヤジが特殊スーツを指差す。これはオヤジが牢獄に攻め込んだとき着ていたスーツである。
「わしはこの体があるけん。いらん」
隼は腕を組み言う。
「オヤジさんが着たらいいんじゃないか?」
亜門が言う。
「・・・・そうか?」
オヤジは答えた。
「俺だけが着るのは悪いがすまない」
オヤジは言う。

続く