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Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.73 )
日時: 2010/11/03 23:19
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926

「全く・・・・・無常とはこのことだな・・・」
氷川は夜の病室で刀を撫でる。
「・・・・こんなに刃毀れして・・・」

第三話[無常]

刀には紫電と彫られている。これは足立龍銅が彫ったものだ。
氷川と桑原には刀が構成員になったときから渡されている。
桑原の刀には雷電と彫られており、足立の刀には龍の絵が彫られている。
三龍会の総統の刀にも龍の絵が彫られてるとか・・・。
氷川は刃毀れした部分を優しく撫で、力を込める。
「ふうう・・・・・」
ガララ・・・
「ん?・・・?」
氷川は驚く。病室のドアが開いたのだ。
「なんだ・・・桑原か・・・」
氷川が落ち着く。
「ああ・・・なんだか寝付けなくてな・・・」
桑原が自分の刀と小説を持ってこちらへ来る。
「この刀・・・刃毀れしてやがる・・・」
氷川が桑原に謂う。
「そうか・・・工藤・・・強かったんだな・・・」
桑原がベッドの横の丸イスに座る。
刀を置き、小説を読みながら答える。
「ああ・・・とてつもなかった・・・。またいつ戦うことになるのか分からない」
氷川が謂う。
「一時休戦ってやつか?」
桑原がクッキーを出し、齧る。
「ああ・・・・。近藤たちともまだ刃交えてないのにな・・・」
氷川が俯く。
「まあ三龍会をどうするかってことを考えようや」
桑原が他人事のように流す。
「そうだな・・・工藤は今・・・飛んでるんだろうな」
氷川が窓を見る。

——————東京、銀座上空
「は・・・はっくしゅん!・・・・なんか今だれか噂したか?」
工藤は一つくしゃみをした。
また工藤は飛ぶ。

チュンチュンチュンチュン・・・
小鳥の囀りが聞こえる。もう朝になったみたいだ。
「んあ・・・・寝てたのか・・・」
桑原が氷川のベッドに倒れている。
「ああ・・・・朝か・・・」
氷川も目を覚ます。

「んー朝だー」
和泉が目を覚ます。時計を見ると7時を回っている。
「そういえば10時から大広間で会議だっけ?」
川田が起きてそう謂った。
「ああ・・・そうだったな」
オヤジも目を覚ます。
「まだ時間あるから寝ようぜ」
近藤が謂う。
「・・・・そうだな」
川田と近藤はまた寝た。
和泉とオヤジは会議の私宅をした。
隼や亜門は一度も起きることなく10時に起きた。
そして全員が大広間に集まった。
昨日色々あったせいか、みんな眠たそうにしている。
「さて・・・・一晩考えてもらった・・・・答えを訊こうかね」
足立が切り出した。

続く