ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.78 )
- 日時: 2010/11/15 23:21
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926
「ふう・・・」
筋肉質のゴツい男、隼大左衛門はギシギシと音を立てながら廊下を歩く。
今日は作戦会議の日である。昨日の桑原の話が引っかかり眠れなかった。
「隼!どうしたんだ。なんかしんどそうだな」
声をかけてきたのはオヤジだ。
「いや・・・まあどうってことないっすよ」
隼は頭を掻きながら言う。
「そうか」
オヤジも答え、また廊下を歩き始めた。
第八話[作戦会議]
みんなが大広間に集まった。
前と同じ配列で座った。近藤はもう覚醒しないように念押しして中和剤を打たれている。
「さぁて・・・はじめるか」
足立がきり出す。
「そうですね」
高木も続ける。
________そして会議が終わり各自部屋に戻った。
終わったのは夕方ごろだった。
「なあ・・・・神の子って・・・」
近藤が言う。
「ああ・・・気づかなかった・・・」
オヤジも言う。
「気になることがあります。氷川や桑原はそのとき黒服のやつらに両親を殺され、すぐに施設に打ち込まれたのに何故オヤジさんたちは殺されなかったのか・・・」
和泉が訊く。
「施設のやり方が変わってな・・・・」
桑原がいつの間にか部屋の片隅に立っていた。
「いつのまに!?」
オヤジが驚く。
「すまんすまんw」
氷川と桑原は口を揃えて言う。
「昔は神の子は生まれてすぐに施設に入れていたんだが、方針が変わってな。高校生以上から捕まえることになったんだ。
世間を知っていたほうがいいってことでな。たまたまおまえらが犯罪を犯してからそれと重なったんだ」
桑原は続けた。
「へえ・・・」
和泉が言う。
「強いやつは発見次第、高校生以上なら拘束ってことになってる。大西が捕まってすぐ施設に打ち込まれなかったのは銃の件があったからだろうな」
氷川が言う。
オヤジたちは唖然としている。
「まあとにかく作戦決行は一週間後だ。それまでしっかり体力つけることだな」
桑原はそういうと氷川と共に部屋を出た。
「詳しいんだな・・・・」
オヤジは呟く。
氷川と桑原は事務所の屋上に立ち、夕焼けの空を眺める。
「飛ぶか・・・・?」
桑原は訊く。
「そうだな・・・」
氷川は金髪の髪を靡かせタバコに火をつけ吸う。
「行くか!」
氷川はすぐにタバコを捨て、大空へ飛び立った。
「よし!」
桑原も翼を伸ばし飛び立った。
続く