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Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.80 )
日時: 2010/11/17 23:24
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926

「ハッ!」
ドゴォ!
鈍い音が広い道場に響き渡る。
「うっ・・・」
メンバーたちの声だ。
「よし・・・・大桐以外で一番強かったのは誰だ?」
隼が大声で訊く。
「・・・俺だ。隼師範・・・この数年間でつんできた技量は・・・・嘗めんじゃねーぞ!」

第十話[特訓]

ドスッ・・・・・ナイフが刺さったような打撃に隼はよろける。
「・・・・?」
男の動きも止まる。
「なにが起きた!?」
大桐は傍観席から叫ぶ。同じく傍観席に座っているメンバーたちも驚く。
「はぁ!」
パァン!っと弾ける音がして隼が吹き飛ばされる。
返事はない。
「・・・え?」
男は勝利したかと確信に迫る喜びと殺したのでは、という不安でよく分からなくなっていた。
「・・・・すごいな。狭山亮輔。昔とは大違いだ」
隼は演技だったかのように立ち上がり言った。
「・・・な・・・」
狭山は構える。
「さぁて・・・・・」
隼は狭山を取り囲むようにして追う。
「はぁ!」
隼は空間にパンチをする。
「・・・?」
狭山は気を紛らわさないようにして驚く。
ドゴォン!
その刹那________狭山が吹き飛んだ。
破れた壁は木の板が叩き込んである。その横に狭山は吹き飛ばされた。
「なにが起こった!?」
メンバーの一人が叫ぶ。
「・・・・タイムラグ・・だ」
大桐が呆然とした表情で言う。
「そう。見えたか」
隼は言う。
「く・・・そ・・・」
狭山が立ち上がる。
「さっき俺が空間に拳を立てたのは狭山、お前を吹き飛ばすためだ。気を打ち込んだ空気はそれを伝える。そしてお前の体にヒットした。そういうことだ」
隼は以前とは比べ物にならないほど冷静に話す。
ガチャン・・・ドアが開く音がした。
「ここか・・・」
「誰だ!?」
隼が叫ぶ。
「俺たちだ」
和泉の声が聞こえた。
「おお!」
隼は笑みを浮かべる。
他には・・・近藤以外の一同はいた。
和泉、亜門、川田、オヤジ。
「懐かしいな・・・柔道かぁ・・・」
亜門が言う。
「柔道じゃねえってw」
川田がツッコミを入れる。
「そうなのか?w」
亜門が笑う。
「紹介する。田舎の仲間たちだ」
隼が手招きをする。
狭山、大桐、メンバーは頭を下げる。
自己紹介がすみ、早速特訓が始まった。
三龍会戦争に向けての訓練と、メンバー全員を鍛えるためだった。
最も隼はそれだけの為に特訓を開始したわけではない。
「なあ、隼。ここは何の道場なんだ?」
亜門が訊く。
「総格闘技だ。全ての格闘技ってことだな」
隼はメンバーと組み手を組みながら答える。
「へえ。ということは柔道もいいのか?」
亜門はよってくるメンバーに相槌を打ちながら訊く。
「そういうことだな」
パンッ!隼の足掛けが決まり、メンバーが倒れる。
「よしっ!やるか!」
亜門は腕を捲った。
和泉、川田も特訓をしている。オヤジは傍観席で休憩中のメンバーと喋っていた。

続く。