ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.81 )
- 日時: 2010/11/18 17:24
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926
第十一話[様々な組織の動き]
「くそっ!壊滅原因は実験体の暴走・・・どういうことだ!」
広い室内に大声が響く。
「秘密機関の筈が・・だからあんな都会のど真ん中に配置するなんてダメだって言ったんだ!」
また同じ男が叫ぶ。
「長官!」
別の男が言った。
工藤が行方不明の為、臨時として呼ばれた男、“浅賀正章”が特殊人材拘束機関の長官となっていた。
「なんだ!」
浅賀は叫び返す。
「工藤を確認することが出来ました!」
「なに!?日下!本当か!?」
「はい!こちらです!」
日下は長官をモニター室に手招きした。
「これです!」
モニター室の男が指を刺し言った。
「これかぁ・・・・」
モニターには暗黒の肉体と翼の生き物が写っていた。
「証拠は!?」
浅賀は訊く。
「はい、体内のデータと一致しました。更に彼がGレーザーを受信拒否した唯一の人間だということで・・・」
日下が言う。
「なに・・・拒否だと・・・胎児からどんな精神状態だったんだ!」
浅賀はファイルを読みながら早歩きで歩いている。
「とにかく追跡しろ!」
浅賀は叫ぶ。
「はい!」
モニター室の男らは大きな返事をした。
「しかし飲まず食わずで飛び続けるなんて凄いですね・・・」
日下は早歩きで歩く浅賀に言う。
「ああ。大体ポテンシャルの試作品を打たれた時点でもうおかしくなっちまってるだろ」
浅賀は言う。
「まあそうですね」
日下は小さく頷いた。
_______東京、渋谷 警察署
「我らは一心同体!『特殊人材拘束機関』を廃止させるのだ!」
大きな掛け声と共に大きな返事が返ってくる。
「不条理、理不尽、最悪!彼らは人間の命をなんとも思わぬ!」
またさっきと同じ男が叫ぶ。
「この菊池義人が許さない!」
掛け声をかけた男、菊池義人が言う。
「ワッー」
警官たちは声援を上げる。
「父が犯した失敗は俺が取り戻す!菊池一族の名にかけて!父は『ポテンシャル』になった!自ら望んで・・・人生最大の過ちだと俺は思う!」
菊池が演説のように振舞う。
「菊池直人!俺はお前の息子で恥は無い!失敗を取り返す、それだけだ!」
菊池は叫ぶと合図をし、仕事につかせた。
警官たちはパパっと席につき仕事を始めた。
「工藤の行方を捜すのだ!同時に近藤直樹らの失踪者も探せ!」
うろちょろしながら菊池は言う。
彼、菊池義人は菊池直人の息子であり、東京渋谷区の警察署長である。
______様々な組織、人間、が交差する世界。様々な思想を持つ者達。彼らの行方には何が待っているのか・・・