ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中! ( No.89 )
- 日時: 2010/11/20 18:36
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926
ザキン!
一本の刀が男の首元に突きつけられる。
「く・・・そ」
どこかイントネーションに訛りのある声だ。
ガァン!突きつけた男は足元の机を蹴り飛ばし、言う。
「三龍会・・・・・総統の龍崎徹はどこにいる!」
第十二話[三龍会総統・龍崎徹]
ブシャ!
返り血を浴びる。周りの壁や床にもびっしょりと血が纏わり付く。
「ここも吐かねえ・・・・」
金髪に刀を携えた男、氷川はタバコを吸いながら言う。
「ああ。とにかくここを出よう。次行くぞ」
桑原が言う。
「そうだな」
氷川はしゃがみこみ、タバコを死体の目に押し付ける。
「けっ・・・屑が」
氷川はそう言い、桑原に着いて行く。
氷川、桑原は三年前を機に日本へ多く流れ込んできた在日三龍会構成員に居場所を吐かせようとしていたのだった。
中華料理店、麻雀、様々な店を回り、片っ端から殺した。
これも、一週間後中国に行ったとき、素早く龍崎徹を見つける為である。
中国系マフィアであるにも関わらず、総統、つまり組長は日本人である。
「お。来たか」
車のドアを開け、高木が言う。
「ああ。また吐かなかった」
氷川が言う。
「まただ・・・」
桑原も言う。
「あ〜あ。血まみれじゃねえか」
高木が車に乗り込む氷川を見て言う。
「まあな。仕方ねえさ」
氷川がスーツを見ながら言う。
そしてまた車は走り出す。
翼はあるが、目立つので、車で移動している。
現在、時刻は夜の10時45分。7時から移動しているのだが誰も吐かない。
ブゥーンと車のエンジンの音が響く。
「亜門龍司って昔、三龍会の犯罪者を探してたとき捕まったんだよな」
桑原が言う。
「ああ。そう聞いたぜ。皮肉なもんだよな。近藤の母がそのとき殺されたって聞いたし。そもそも犯人は警官の菊池ってやつだったそうだしな」
氷川が答える。
「お・・・ここだ」
高木が近くの駐車場に止める。
「よし・・・行くか・・・」
氷川がドアを開けた。
「よし!」
桑原も立ち上がる。
「頑張れよ!」
高木が声をかける。
「ああ!」
桑原が答えた。
だが、今回は違った。この中華料理店は・・・少し違うのだ。
ガァン!
「・・・・」
氷川がドアを開けた瞬間「オイ!」と言おうとしていた口が開かなかった。
目の前には刀を携えた男、その周りに拳銃を持った男たち。
テーブルやイスは端によせてあり、客もいない。明らかに戦闘状態だった。
続く