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Re: 世界をボードに魔術【ゲーム】のバトル    オリキャラ募集中 ( No.29 )
日時: 2010/10/10 16:10
名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)

戦うに当たって、戦闘前の疑問が一つ。
「武器の使用は許可されてるのか?」

「武器? 構わないよ」

その言葉を聞くとジャックは上からリングへと飛び降りた。
歓声が聴力を奪う。
どうやら、視力と気配に頼る戦闘になりそうだ。
そんな事を考えた矢先、

『ジャック選手、持ち場に着いたようですね。ジャック対涼岬 暦選手!試合開始!』

暦と言われた奴のエメラルドのような視線がジャックを見据える。


どうやらこいつ、中々の実力者らしい。
足元で影が蠢いている。

「影使い……か」

「そうだよ、ボクは動くの嫌いだからさ〜」

その言葉を合図に四方八方からジャックを影が襲う!
影が二次元内での攻撃であればどうとでも対処できる、こんな……

「三次元の影なんてありかよ!?」

「ありなのさ〜」

四方八方から迫り来る影を、ジャックは全て紙一重でかわすも、次の影が待ち構えている!
こいつ、

「強いな」

「それはどうも」

ジャックも負けてはいられない。
影は三次元に出てくるのだ、つまり、三次元の攻撃は当たる。
発動条件は相手の足が地面についているくらいの物だろう。
ジャックはリングを駆け抜け

「どうした? 目の前ががら空きじゃねェか!」

ジャックの後ろから影迫るがそんな物、近づけば怖くなど無い。
……勝った!

「勝った、と思ったね。ここではその油断が命取りなのさ〜」

刀をまっすぐに暦へ突いたジャックはその体制のままで一気にリングの壁へと叩きつけられた。
……影だけじゃないのかよ!

「体術とは恐れ入った。 それで勝ったつもりかよ!」

ジャックは壁に叩き付けられながらも 平気な顔をしてまるでロボットのように暦へ向った。
口調もまるで、へたくそな演技でもしているかのような感じだ。

「君、強いなぁ。 俺もそれだけ強くならないと君には到底……」

リングの端から端へ、暦の目の前へワープでもしたのかと言うほどの目にも留まらぬ速さで動いていた。
刀をリングに突き立て、右腕だけが真っ黒い光に包まれる。

「勝てそうに無いな」

その言葉が放たれたのと同時に暦はリングアウトした。
殴られたと感じさせる暇も無く、ただ気が付いたらそこにいた。
そんな感覚だろう。

「おれは、憂鬱のジャックだ。相手に応じて自分も強さを増すんだよ。ちなみにこいつは、たった今しがた考え付いた武器だ」