ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 世界をボードに魔術【ゲーム】のバトル オリキャラ募集中 ( No.31 )
- 日時: 2010/10/13 15:15
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)
大変なのは、圧倒的に強い奴じゃない。
大変なのは、同じ実力の奴じゃない。
大変なのは、非情な奴じゃない。
大変なのは、同じ性格の奴じゃない。
大変なのは、
「温厚な奴だ」
ジャックがポツリと呟く。
その言葉を放った直後、アレンを何者かが蹴倒した。
その当の本人は服に付いた誇りなどを払い落とし、敵よりも周囲の事を気に掛けている。
リアだ。
「いい加減暴れるの止めてくれないかな? これ以上暴れるって言うんなら、——……私が相手になるけど、どうするの?」
圧倒的な魔力が周囲を黙らせる。
そこらへんに居た動物は全て危険を感じて逃げ去り、人間ですらその場に縛り付ける始末。
リアは、チェスのビショップだ。
ビショップで、八つの中枢罪の名を持たない唯一の幹部だ。
ビショップはジャックには命令できず、ジャックもビショップには命令できない。
それが手伝ってジャックとリアの今の間関係があるのだ。
「貴様……何者だ? 人間ではないな」
「何者かって? あえてこう名乗ろうか、ただの飲んだくれよ!」
……。
ただの飲んだくれってオイ、待てよ。
もう少しこうさあ、言い方無いの?ねえ。
「飲んだくれ、か。面白い事を言うな、今回俺は逃げる事が優先だ。逃げさせてもらおうか」
そいつ、逃げる気か!
逃がしたりなんかしたら大変な事になる、できればここで片をつけて——…。
「逃げてよし、悪い事するなよ」
チョット待て!
「リア! お前飲みすぎてついに頭まで逝ったか !? 逃がすなよ!仕留めようよ!」
「駄々をこねない。被害の拡大穂防げれば殺す必要ないでしょ?」
どうもリアとは酒が無いと考えが合わないな。
「それに、実質勝者はジャックだから酒場行って祝勝会しよ!」
こいつ、毎度の如く俺にたかる気だ。
仕事帰ってからずっとたかられてたっけ。
いや、待てよ、
「いや、あのまま戦ってたら俺のほうが死んでたぞ。分かってるだろ?後無理、傷ひどくて酒飲めねえ」
「大丈夫! 無理やり飲ますから!」
ふ……ふざけるな!
……治ったら目が白黒するまで酒飲ましてアル中であの世へ送ってやる。