ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 世界をボードに魔術【ゲーム】のバトル    オリキャラ募集中 ( No.32 )
日時: 2010/10/16 16:37
名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)

とある首都のシンボルタワーの頂上で、クルクルと紅の剣を振り回している馬鹿が居た。
まあ、その馬鹿は現人類の敵だ。
敵に回った理由など特にない、人間が攻撃してきたから。
その程度の物だろう。
タワーの頂上で剣を龍に戻すと、そのまま飛び降りた。
もちろん、パラシュートも何もない状態でだ。
落下中、あの国で買ったビスケットをポケットから取り出し、

「あの国消すの手伝ったのは間違いだったな、このビスケット食べられなくなった。美味しいのに」

直後、軽やかに地面へと降り立つと周囲に居た警官を全て殺気による威圧のみで金縛りにすると、包囲していた建物へ悠然と入っていった。
その建物は、銀行。
恐らく強盗か何かだろうが、ここまでの人数の景観が居ると言う事は人質でも取られているのだろう。
内部へと続く扉を開くと案の定、

「悪い奴は、悪い奴としかいえないね。私に攻撃しかけてきた人間ソックリ」

金庫の前にあろう事か爆弾を抱え込まされて紐で縛られている人質の群れと言うベタな光景が広がっていた。
ここまで来ると本当にベッタベタだな。
そんな事を考えた直後、

「誰だ? お嬢ちゃん、何処から入ったのかな?」

少女のこめかみに銃が突きつけられた。
しかし顔色一つ変えず、

「堂々と正面から」

言い返すとそのまま銃を手首ごともぎ取ると向け返した。
にこっと笑うと下手な演技でもするかのように、

「強盗って奴? 内部に侵入する際に付くはずの形跡が無いんだけど、どうやって入ったのかな?」

こめかみに銃を突きつけて問う。
見た所ここに居るのはこいつ一人、共犯者は居ないらしい。
これは魔術使用、管理をつかさどる魔神の仕事なのだ。

「私さ、魔神なんだけど。魔法つかったかどうかなんて一目で分かるんだよね。君を、魔術乱用の罪で君の魔力を全て取り上げる。人間には出来ない芸当でしょ?」

その言葉と共にそいつは生気を据われたかのごとく干からびていく。

「魔力を持った生命体は魔力に依存して生きている、取り上げられれば死ぬだけよ。食べ物をもらえていないのと同じ状態に陥るのだから。それと、君の魔力内容量は乏しいとか思っての銃だろうケド無駄。魔力の親銀行である私が君に送る魔力を全て遮断すれば銃を持っていようが常に持って居なくてはならない魔力を空気中に霧散させて勝手に死ぬから。つまるところ君はただの銀行利用者、私は親銀行。発行元も私だから私を殺せば君も死ぬの、分かったかな? 止めて欲しければ人質解放して、人間の警察に自首しな。後少しでも君に送る魔力の量減らしたら君死ぬよ?」