ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 世界をボードに魔術【ゲーム】のバトル    オリキャラ募集中 ( No.33 )
日時: 2010/10/16 13:49
名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)

「くぁ〜——…、寝みぃ」

ジャックが馬鹿でかい大あくびをしている。
まあ、無茶もないだろう。ビールをトータル17本も飲んだ上で、更に今現在の時間帯は午前3時、前日の午後7時から飲み通しなのだ。
と言うか、寝ろよ。
それに、飲んだのはビールだけではない。
その他現在確認できるだけで芋焼酎が4本、果樹チューハイが28本、ウォッカが2本、シェリー酒が6本、その他の酒があわせて39本も空になってその辺に転がっていた。
しかしジャックは、酔っては居ない。

「ジャックちゃ〜ん、飲みすぎよぉ」

それに対してリアはジャックの1/10も飲んでいないのに既にベロベロに酔っていた。
恐るべしジャック、酒に掛けては早飲みなどをして勝てる者は居ないだろう。
そんな飲んだくれジャックが酒を更に補充しようと玄関へ行き、扉を開こうとした直後だった。

“ゴン、ゴン”

誰かが扉をノックしている。
こんな時間に来ると言う事は、恐らくまともな奴じゃない。
敵の可能性もある。
腰の刀へとジャックの手が伸びる。
そのまま、恐る恐る扉を開くと、

「やっほ、飲んだくれにお酒の差し入れだよ」

涼岬 暦がニコニコとしながら一升瓶を持って立っていた。

「涼岬 暦か、オマエ何歳だよ?」

ジャックが呆れて酒瓶を持った暦に聞く。

「暦でいいよ。何歳かって? さあ、覚えてないや」

またいい加減な。
そんな考えは直ぐ顔に出る。

「いい加減とか思ってるんだね? 君だっていい加減じゃないか、未成年で飲酒とかその辺は特に」

……言い返せない。
それに、頭が上手く働かないな。酒を飲みすぎたか?
頭が上手く働かない……?

「オマエ、まさかとは思うが——…」

「俺のことを殺しに来たのかって? そんな事しないよ、単純に差し入れさ」

そうか、それならいいんだ。
敵でなければそれで。