ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 凛として迎え撃つ嫌われ者 VerⅡ ( No.4 )
- 日時: 2010/09/29 21:00
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)
こんな人間ごとき、俺の剣の一振りで藻屑と化すような雑魚がなぜ他人を仕切る?
そんな考えで、とりあえずは議員たちを殺そうと、剣を振り上げたときだった。
「これは、誰の剣だ?」
ジャックの喉元に異様に平たく、切れるかどうかも分からないほどボロボロな刃が突きつけられていた。
その剣の持ち主は、
「憤怒のナイト。貴様の剣は妙な形だな」
黒い包帯をしてワケの分からないコードネームを口走り、
「憤怒だぁ? そりゃ良い、俺もちょうど激高していた所だからな」
ジャックはボロボロの剣を喉元から弾き飛ばした。
「俺も確かそんな様な名前をもらったよ、憂鬱のジャックさ。ナイトとジャック……他にはキングでも居るのか?」
「馬鹿を言うな。八つの枢要罪から我々は生まれたのだ、数が足りんだろう」
それもそうかとジャックは納得した上で、改めて刀を握り締めた。
握られて、刀はそれに答えるかのように刀身が風により形成される刃へと変化する!
そしてジャックは斬りかかり、
「良い剣の条件って知ってるか !?」
「よく切れる、それだけだろう?」
ナイトは剣に真っ黒な炎を灯すと応戦した。
この剣は、焼ききるために炎を灯しているのだろう、近づくだけで周囲の金属が溶け、木が炎を上げていた。
しかしジャックは攻撃を止めず、
「残念。正解は、持ち主と波長が合っているかどうかだ!」
その言葉と共に刃となる風の速さが増し、 周囲の炎を風の刃へと取り込み、炎を灯した。
「切れても自分に合わない剣では意味が無いだろ? ちなみに、俺のは剣ではなくつい4000年前まで日本と呼ばれていた国で造られていた刀って奴だ。こいつの名前は確か小旋風、小さな風の刀だ」
「そうか、納得した。その奇妙な形はそのためかッ!」
奇妙とか言うなよ。
そういわんばかりにジャックの殺気が周囲に立ち込め、ナイトを圧倒した。
しかし、奴も剣を持ち怯まずに攻撃を仕掛けてくる!
「どうした! この国でトップの剣士なのだろう !?」
俺はまだトップじゃねえって。
まあいいや、こいつ一匹に時間も掛けてられないし、夢想……
「紅炎の双頭龍!」
その言葉と同士に無いとは腰と首が吹っ飛んだ。
それも見事に自らの炎に焼き切られて。
「悪いな、俺はその程度でくたばるほど柔じゃねぇ」
そういい残し、今度は堂々と正面入り口から出ようとした。
しかし、
「いつの間に軍隊呼んだんだよ、あの人数はヤバいぞ」
ジャックを外で待って居たのは、役3万人の軍隊だった。
……しかも全員魔法が使えるタイプの戦闘員じゃねぇか。
「マジかよ」