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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 世界をボードに魔術【ゲーム】のバトル ( No.61 )
- 日時: 2010/10/24 17:17
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)
宿で夜を明かし、ジャックはそのまま外へ出ると酒場へ直行した。
朝から酒を飲む未成年のジャックの言い訳は、
『俺が悪いんじゃない、こんな時間から営業していて未成年でも見て見ぬふりをする酒場のオーナーが悪いんだ』
とか。
とても分かりやすい取替えだが、最もそれが正論でもあった。
ジャックはカウンター越しに酒を注文する。
「アルコール度数95%以上の酒はないか? できれば98%がいいんだが」
その言葉は完全なアルコール依存患者の言葉だった。
酒を渡され、満足そうにジャックは代金を払うと酒瓶を受け取った。
一口飲むと、バイクにまたがる。
今現在目指しているのはこの漁港の教会だ。
別にこれといって神様を祭っているわけでもなくただの港の飾りのような所だが、神父はありとあらゆる宗教の知識を異常なほど持っていた。
そのせいで、
コイツが神なんじゃないか?
と言う噂まで立っているが実際の所、ただの宗教マニアだとか。
ジャックは一直線で教会へ直行すると、とを思いっきり殴り飛ばした。
罰当たりとでも思うかもしれないが、そうでもしないと開かないほど扉の兆番がさび付いていて開かないのだ。
前に来た覚えがあるからよく覚えている。
だが、内側からまるで封鎖されているかのごとく扉は微動だにしなかった。
結構強く殴ったのに、微動だにしない所がチョットムカつく。
しかし中にその音が聞こえていたのか、内側から青の長髪の女が扉を開けた。
直後、ジャックの首筋にいやな汗が流れる。
こいつ、あの時の片腕イフリート女……!
何でここに居る!
ジャックはその場で背の刀に手をやると、くるりと回してそのまま構えた。
コイツは、この化け物は、今の俺には強すぎる。
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