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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 世界をボードに魔術【ゲーム】のバトル ( No.78 )
- 日時: 2010/10/29 16:09
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)
「ジャック、起きなよ」
その言葉で目が覚めた。
誰だかわからない女が、俺の目の前で椅子に腰かけている。
青い瞳がジャックを覗き込む。
「時は満ちた、ゲームの兵隊たちを一掃するよ」
その言葉と共に、背後からまた見た覚えのある男がジャックへと歩み寄った。
なんだか少し不良っぽいそいつは、
「2年ぶりだな、オマエは変わんない様だが……。俺は滅亡前から生きているから、少し老けたぞ」
……滅亡前……滅亡前……
ジャックの脳内でその言葉が復唱される。
それは脳内だけでは留まらず、
「滅亡……滅亡……」
口から放たれた瞬間、走馬灯のように今までの記憶がこみ上げてきた。
そうだ、殺してはいけないのに殺して、死んで、滅亡まで今は、
「後どれだけしたら世界は消える……? それと、ここは何処だ? 」
「5時間半で世界の生命が消滅する。ここは、歴代魔神の神殿とでも言うべき所、不死鳥の塔よ」
ネルはゆっくりと答える。
そんなネルにもどかしさを感じたのか、ジャックは急いでベッドを飛び起きると、
「ウィルスだっけ? 何処で造られる !?」
「君の適合実験をしたのと同じ、第3研究所。私たち不死鳥は寒いのが苦手でね、今は冬だし、戦力は半減するかもしれないけど後で確実に応戦に向う。先に行って、内部を混乱させておいて」
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