ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: Craizy Shcool ( No.2 )
日時: 2011/01/06 12:45
名前: 李厨夢 (ID: fnyLTl/6)

第一幕   始マリノ始マリ


産まれての狂人。
運命の輪からは逃げ出せない。
私たちは抜け出せない。
狂人は幼稚園は行かず、
狂人専門の小学校へ行く。
そこで、九年間を過ごす。
つまり、家に帰ることは絶対できない
卒業後、狂人専門の中学校へ行く。
ここでは、六年間過ごす。
この物語は、この中学校での物語。
私たちは一年生。春。
桜は血に濡れて、真っ赤だった——…

Re: Craizy Shcool ( No.3 )
日時: 2011/01/06 12:49
名前: 李厨夢 (ID: fnyLTl/6)

「第一戦、A組VSD組。」
「…何年?」
「えとね…2-Aと4-C。」
ステージの上で座っていた二人の少女が、
つまらなそうに何か見ていた。見ていたのは、
闘い…否、殺し合い。
何よりつまらなかったのは、
積極てきに闘わず、ためらうものもいて、
悲鳴も上げないからだ。この二人の狂人には
、つまらなかったようだ。
二人のうち一人の少女—…永江 狂歌が
鋸についた血をペロリと舐める。
「Sの出番はあるのかね?」
もう一人の少女—…音聞 翠華が闘いリストをみる。
「第二戦の1-SVS2-S四戦の1-SVS3-A…くらいですかねぇ…?」
「つまらなーい。僕はも———っと、悲鳴を聞きたい上に、壊しまくりたいのというのに…」
翠華があはは、と不気味な笑い方をする。
「でも、次ですよ?もう少しで壊せまくれます☆」
「ま、そうね。出番がくらまで寝てるから、
来たら起こしてね。」
狂歌はステージの上でごろんっと転がる。
すると、とある三年が狂歌の頭を蹴る。
「あた」
「あら〜、ごめんなさぁい?そんなところに頭が
有ったからぁ」
クスクスと笑う一人の少女。(名前は区美)
狂歌がクスクスと不気味な笑い方をした。
「ねぇ、貴方の目って節穴なのね。君の足…大変
だよぉ?うふふふふふ」
「え?」
区美がすぐに自身の足をみる。自分の足から
、どくどくと血が流れ出していて、
気づいたら足がだんだん
ズキズキと痛んできた。
「いっ、いたぁぁぁあああああああッッッッ!!!」
「あはははははははははッッッッ!!!!!」
狂歌は狂人とはっきり言えるような声で笑った。
区美をあざ笑う眼で、倒れこむ区美を見下ろした。
「ッあぁ!アンタッ、許さない・・っ!」
区美は泣きながら、血の流れだす足を抑え込む。