ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 死滅=再生 ( No.14 )
日時: 2010/10/17 18:30
名前: ★ユマ★    ◆FfKRCvpEe. (ID: 6w.ezElv)

 第④話#選ばれた理由と幼馴染#

 俺はこの男について行く。

 でも疑問はたくさん残ったままだ。
 だからこいつに聞いてみる。

 「なぁ....どこに行く?」

 「我々の基地だ。」

 「お前の名前は?」

 「ルーベック=ストーマンだ。」

 「じゃあ、ルーベック。なぜ、俺が選ばれたんだ?」

 「その”能力”を操るためには、心の純粋な、”能力”を預けても弾けないような〝器〟のある人間が必要なんだ。」

 「........??」

 「我々はそのことを知らずにいろいろなヤツを犠牲にしてきた。お前は、Mr.立川の子供なんだろ?」

 「なんで親父の名前・・・」

 「Mr.立川はこの”死滅と再生”の力を預けても、弾けなかった唯一の人物だったからだ。」

 「親父はだから、死んだのか?」

 「あぁ.....そしてその子孫である、お前の兄”和人”も捕えた。けれども、お前の兄はその子孫を受け継いでいなかった。海外から帰ってこなく、連絡も取れない理由はそれだ。」

 「アニキ……」

 兄貴は俺の、憧れの存在だった。
 勉強でも、スポーツでも、兄貴に勝るヤツなんていなかったくらいだ。
 親父は俺が、小さいとき兄貴に隠れて、戦術を教えてもらっていた。
 優しくて、強くて、心の広い親父を俺は大好きだった。

 なのに……こいつらが??

 「俺、やっぱ止める。」

 「はははははっ。。もう手遅れだ。ここはもう、我々の基地の中。お前が外に出れるワケがない。」

 「それとも、恐くなったのか??兄貴が死に、親父も死に、俺も死ぬんじゃないか・・・・?と。」

 「・・・・・・っ」


 俺は、恐いわけじゃない。

 兄貴と親父を奪われたヤツらを
 信じられないから......


 「ルーベック……連れてきたか。」

 「ははは。。こいつが例の、Mr.立川の息子。澄和、、という者です。」


 ルーベックがぺこぺこぺこしている。
 そんなに偉いヤツなのか??

 こんな、俺より1つ2つ違うだけのヤツが・・・?


 「お前は誰だ・・・?」

 「ん・・?俺か??.......俺は 崇勇螺 〈たたりゆうら〉澄和kと2つぐらい違うかな??」

 「崇・・・・勇螺・・・??」




 その名前は、、

 俺が小学4年の時

 一番仲がいい、幼馴染の名前だった____________________________