ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 死滅=再生 ( No.15 )
日時: 2010/10/20 16:04
名前: ★ユマ★    ◆FfKRCvpEe. (ID: 6w.ezElv)

 第⑤話#幼い記憶#

 「崇勇螺………。」

 勇螺は俺を、見透かすような目で
 見ていた。

 勇螺、お前ってそんな目してたっけ?
 お前、そんな......


 「勇螺、お前なんでこんなとこにいるんだ?」

 「.........僕?……ってゆうか僕と澄和kはどこかで会ったこと、あったっけ??」


 忘れてんのか?
 あんなに仲良くて・・・?
 ずっとずっと、笑いあえると思ってたのに?



 _____________小4の思い出_____________

 『ゆぅ〜〜〜らくんっ!!』
 『なにしたの?澄和k』
 『ねぇねぇ、、今日遊ばない?』
 『いいよ♪あの場所で、、、ね??』

 俺は勇螺と遊ぶのが楽しみで楽しみで
 学校が終わったらすぐさま”あの場所”に行った。

 ”あの場所”……それは俺が住んでた、アパートの裏。
 二人で作った秘密基地だ。

 今日もそこで、いろいろな遊びをして笑っていた。

 俺はこの”幸福”な時間が
 ずっとずっと、、続けばいいって・・・
 そう思ってたのに......

 そう、勇螺はこの街から引っ越した。
 その時から勇螺を見た人はいない。

 勇螺がいない時間は、、とても長くて....
 苦痛で、息苦しくて、一人ぼっちだった。



 「おまっ......忘れたのか??」

 「………ナニを言っているんだい??」

 「”あの時間”も秘密基地も遊んだ記憶もっ・・・」

 「あぁ、、、思い出したよ・・・・・でも、僕はあの時と違う。」

 「………………??」

 「僕は見つけたんだ。人類最期の”生命の息吹”を。
  そして、”生きる”価値を。その進化の道を人類はまだまだ進化するんだ。」


 な・・・・・に、言ってんだ?
 勇螺、、なんか変だ。
 生きる価値?
 生命の息吹?

 俺はワケの分からない言葉に
 戸惑いを隠せなかった。


 「君に、僕たちのねらいを教えてあげよう・・。」