ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ZERO GAME — ゼロ ゲーム ( No.1 )
日時: 2010/10/05 20:38
名前: メルー (ID: eN4PzAxv)

【プロローグ】

多くの人が行きかう夜の街。

どこから見ても 人 人 人。

こんな中から人を探し出すなんてまず不可能だろう。



いや たった 一人の少年を除いて。


その少年は銀に輝く髪を揺らし、綺麗な銀の瞳で前を見て 歩く。 

唯でさえ目立つ容姿なのに服装も負けてはいなかった。

上も下も黒一色。

その中で手袋だけが真っ白。

そんな姿のせいで周りの人も少年を避けていた。

だが、むしろ それが 少年には好都合。


少年は足を止める事なく歩き続ける。

ちゃんと目的地があるのだ。


だが、そこは 普通の人 では行くどころか その場所の存在に気付く事すら無理だろう。

だけど、少年はその場所の存在を知ってるし、行く事も出来る。



理由は一つ ——

       
          —— 少年が 普通 ではないからだ。