ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ——光と闇のAbility戦争—— オリキャラ募集中 ( No.122 )
- 日時: 2011/01/31 20:16
- 名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
- 参照: http://ameblo.jp/ff7-perfume-love-y
Capter 21 爆撃
「み・・・水の守護獣!?」
「俺は守護獣を食おうとしてたのか・・・」
「いや、それは今どうでもいいだろ」
レイルがルーストの天然発言にビクリとするが、獄があきれて肩をすくめた。
水の守護獣って言ったら・・・。
待って。じゃあ、もしかして・・・。
「レイル。今、水の守護者の居場所とかわからない??」
「あいにく、今のわいにはそーゆー力は残っていないんよ。あくまで、“元”守護獣やからね」
「それ、自慢げにいってもさぁ・・・」
レイルが胸を張って言ったその言葉に、意外と強烈な一撃を食らわす憐架。
冷や汗がだらだらとレイルの背中を流れる。
結局情報はなしか、と頬杖をついたルーストは何かの気配に気づき、座っていた丸太からはじけるように立ち上がった。
「リィフ」
「わかってるわ」
他のメンバーも気づいたようで、警戒している。
突然、静かな湖面が強い殺意に波立つ。
静けさを守っていた森に銃声が響き渡り、木々に反響する。
その音にうずくまったのは、獄だった。
「くぅっ・・・!!?」
「獄!?」
「愉快だ愉快・・・」
くくくという不気味な笑い声が響く。
光の守護戦士たちは一様に全員で固まり、背中をあわせる。
あたりに気を配るも、気配がない。
それなのに笑い声は木々に反響している。
「どこだ・・・。どこにいる!!」
「ここにずぅっといるぜ・・・。なぁ?王家王来。そんなに団結してると、吐き気がするぞ!」
突然、頭上からふたりの人影。
6人の守護戦士はそれぞれの武器をふたりの男に向ける。
男達は6人に囲まれているにもかかわらず、楽しそうに冷たく笑っていた。
黒いコートに赤髪で青い瞳の男が口を開く。
アマ
「こっち側のボスはどいつだ?・・・ああ、そこの生意気そうな女か。まったくよ、弱そうでがっかりだぜ!」
「・・・どうやらやってみないとわからないことを知らないようね」
「ほぉ。どうやら俺を楽しませる自信があるようだ。俺は強い奴にしか興味を持たない」
にやりと笑う。
リィフは左手の大剣を思い切り振るう。
男は軽くかわし、リィフの背後にまわると、背中に手を当てる。
「・・・!?」
コソフェ カセラ
「爆撃・折!!」
強い衝撃に、リィフはしゃがみこむ。
血液が体内から上がってきて、口から外へと咳によって出てゆく。
他の守護戦士達はもうひとりのほうと戦っている。
銃の腕前がいいようで、全員苦戦している。
「くくっ!やっぱり脆いな。肋骨がだいぶ折れただろう。しかも粉砕骨折・・・。」
「っ!!?」
「俺はリドーア。リドーア・ラーンティウス。爆撃のAbility能力者さ。中身を破壊することができる。触れれば、だがな」
「じゃあ触れられなければ勝てるわ」
リィフは口元の血液をぬぐい、そう吐き捨てる。
男——リドーアは、妖しい笑みを浮かべて攻撃の態勢を構える。
「やれるものならやってみなッ!!」
Capter 21・・END・・