ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ——光と闇のAbility戦争——   オリキャラ募集中   ( No.128 )
日時: 2011/01/31 20:19
名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
参照: http://ameblo.jp/ff7-perfume-love-y

   Capter 23 バズーカ

「ふん、俺をお前が殺すだと?笑わせてくれる」

リドーアはそういって再び鼻で笑う。
零はそれには答えず、バズーカを片手で構えた。
彩佳があちらの敵に吹き飛ばされ、目の前に生えている大きな大木に叩きつけられる。

「彩佳!!?」

リィフには彩佳のうめき声が聞こえた気がした。
土煙舞う中、バズーカが火を噴いた。

「!!!」

目を袖で保護していたリドーアに爆撃が当たる。
しかし、次の瞬間には豪快に頭を振り、赤い髪の毛を振り乱して土煙を払いのける。

「しゃらくせェッ!!」

しかし、手を組んだ零は微動だにしない。
頭にきたらしいリドーアは零のほうに低く、しかし飛距離の出るジャンプで吹っ飛び、攻撃の体制をする。
零に向かっていったはずだったリドーアは零のAbilityの餌食となり、逆———後方に吹き飛んだ。

       アビリティ
「・・・いい能力持ってんじゃねーか」
「・・・・。えっ・・・・あ・・・・。またボーっとしてましたか・・・・。」

その言葉にリドーアはついにブチキレる。
私の出番はなさそう。彩佳は大丈夫なのかしら・・・。
リィフはそう思い当たり、銃撃と崩壊したものの乱舞の中を器用にも潜り抜けた。

「彩佳!彩佳!!・・・大丈夫??」
「見ればわからない?大丈夫じゃないわ」

両者苦笑いをした。

                                  *Rei Side*

木片が飛び、零の頬を掠めた。
零は表情、顔色ひとつ変えずに頬から流れた自分の血をぬぐった。
さっき見ていた感じですと、このひとに触られると体の中が崩壊するんですね。

目の前に当の本人が迫っているというのに、零はそんな冷静な分析をしていた。

間一髪で横に飛ぶと、さっきまで零のいたところにあった岩がリドーアが触れたことで崩壊し、粉々になった。
粉々になったと言っても、拳大の大きさになっただけだ。

「逃げてばかりじゃ勝てないぞ」
「・・・・・。え、ああ・・・そうですね」

言いつつ、リドーアへバズーカを発射する。
しかし先ほどと同様、弾は砕かれる。零はあきらめのため息をついた。

「これ(バズーカ)はやるだけ無駄のようですね」
「そうだな。あきらめろ」
「お邪魔させていただきます・・・よ」

その女性の声と共に、リドーアの横から雷が発射されてリドーアは撃たれる。
・・・雷の発射元のところにはさっき右足を骨折した美人お姉さんと、それを介助している怪我した巨乳女性がいましたとさ。

「やっと使う気になったか」
「そうね」

女性は短く答えて剣を構えた。

   Capter 23・・END・・