ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ——光と闇のAbility戦争—— オリキャラ募集中 ( No.137 )
- 日時: 2011/02/13 12:30
- 名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
- 参照: http://ameblo.jp/ff7-perfume-love-y
Capter 26 〝捕獲成功〟
彩佳!!
彼女の吹き飛ばされた先には大木。
当然身動きのできなかっ彩佳はしたたかに背中を打つ。
「う゛・・・っ」
衝撃の強さのあまり、身動きができないようだ。
土煙で何もかも見えなくなり、そのなかでバズーカの音がした。
彩佳の無事は確認できぬまま、憐架は王家王来の鈍器に吹き飛ばされた。
「痛った・・・」
しかし吹き飛ばされた彼女の目前にまで鈍器が迫っていた。
憐架はかろうじてそれを横に転がって避ける。
再び迫ってきた鈍器。
立ち上がり、憐架は手を王家王来のほうへかざした。
「!!?」
「捕獲成功・・・」
にこりと笑い、憐架は言った。
王家王来の足元は、突如出現した氷によって足止めを食らっていた。
なんとか氷から抜け出そうとする王家王来。
敵であるからして当然、抜け出すようなことを憐架は許さない。
「お前・・・っ!!」
「これ。氷が、私のAbilityなの。でも因果応報・・・だね。あなたは私の仲間を傷つけた」
「な、なにをするつもりだっ!?」
「私は許さない。たとえ誰が許そうとね!」
氷の刃が無限に生成され、標的を定める。
憐架は急に鋭い眼つきになると、それを王家王来のほうに飛ばした。
刺さる。
そう思ったとき、王家王来の横にひとりの人物。
王家王来はリドーアに触れられ、瞬間的に消えた。
標的物を失った氷の刃は、さっまで敵のいたはずの岩に深々と突き刺さった。
「逃しちゃったね・・・」
*Yuuki Side*
「失敗か?」
暗いホールにひとつの声が響いた。
王城幽鬼、裏の世界を——闇を、ブランと共に統べろうと目論んでいる。
そして、ホールで俺の声を聞いて怯えた顔をしているのはリドーアだ。
全く、使えない。
女子の一人も潰して来ないとはな。
「お許し下しませ・・・少々強き輩があちら側に加わったようでして・・・」
「二名共、女だったな?」
「・・・・・」
答えない・・・か。
しかしこっちは判っている。そのくらい、千里眼のAbilityを持っている者達に聞けば判ること。
幽鬼はリドーアの前髪を掴んだ。
「こっちには全部筒抜けだ。あっちの状況も、お前の嘘だってな。言っても言わなくても同じだが?」
「油断しただけなのです!どうか今一度、チャンスを・・・」
「与えてあげたらどうだい?王城」
靴音が響く。
後ろの気配に、幽鬼はリドーアを離した。
リドーアは力を無くし、地面へうつぶせに倒れた。
「そうだな、ブラン。その代わり、出るのは少し修行を積んでからだ。出動は1週間後。いいか?」
「御意」
「行け」
Capter 26・・END・・