ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ★天獄で働きませんか? ( No.7 )
- 日時: 2010/10/27 17:20
- 名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)
>>005 ちょっと番外編「三途の川、途中」
二.僕の中の世界は欠けた(獄サイド)
秘書になりたいわけではないが・・・僕はつまり死んでしまったんだなと思うと耶麻の声が一瞬だけ聞こえた、僕はそのまま聞こえたほうへと走って声を追いかけていった。
それが間違いだったわけではないが・・・その川の近くまで声を追いかけていった僕が間違いだったのかもしれない、ザバンと意外と大きな音がして
—川に落ちてしまったのだ。
僕は運よく泳げたのでそのままクロールをしたり手で大きな岩につかまってみたが、その時々で耶麻の声が薄れていくのだというのに気づくとちょっと焦りながらクロールをして耶麻の声が何処から聞こえてくるのかを追いかけていた。
そのまま不思議な場所にたどり着いた、ここは冥界ではないようだった
むしろジャングルという感じの此処には何もいないようだった、虫も何もいない植物だけの天国的空間。
きゅうに耶麻ではない声が聞こえてきた、ここって・・・不思議の国のアリスとか何とかじゃないのかって本当に心配してきた!
「あら、秘書志望かしら?」
「・・・友達が僕を招待したんです」
「友達の名前は?」
とりあえず耶麻ではなく『山田』と偽名を言っておいたがそのうちこんな名前じゃバレるに違いないので陸に上がらずにそのまま泳いでいった、また耶麻の声が大きくなってついには・・・。
川の最後まで到達した、つまり・・・滝だ
「・・・わ、わああぁぁぁぁぁ!?」
ここは落ち着きたい気分なのだが・・・これだと危ないということで頭がいっぱいになった結果、僕はそのまま川の流れるとおりにして目を瞑っていた。
だけど何故かそのまま落ちていく感じがないので
目を開くと・・・
「こんにちは〜^^」
「わ、わああああぁぁぁ!」
よく分からない美人と豪邸と言ってもよいような場所に僕は驚いているだけだった、彼女の名前は『罪木 奈良』というらしい。
「天獄へようこそ^^」
彼女は微笑むだけだった
続く