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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 迷宮案内人 In the labyrinth ( No.6 )
- 日時: 2010/10/10 20:12
- 名前: 彩崎 (ID: FkTwM/pM)
case01 -明の場合- 03
目を覚ました明は、自分の部屋のベッドの上にいた。
「なんだったの・・・?」
『迷宮』に、『案内人』。思えば夢だったのかもしれない、と明は思った。・・・とてもリアルな、ただの夢。きっとそうだ。
ふと時計を見ると、水曜日のAM6:30。学校に行く準備をするのには、丁度いい時間だ。
「さ、早く準備しなくちゃ」
* * *
PM4:30。今、明は人生生きてきた中で、もっとも重要な局面に立たされていた。
明は熱を出し、学校を早退することなった。そこまではいい。
「小高、家近いんだから送ってやれ」
その先生の一言で、事態は一変した。
「えっと・・・、ごめんね?迷惑かけちゃって・・・」
「や、別に気にすんなって。幼馴染だろ?」
隣に、広人がいる。頬が熱いのは熱があるせい。そう念じて、必死に平静を保っていた。
「こうやって一緒に帰るのも久しぶりだなー」
もう、こんな風に二人で帰るなんて、ありえるだろうか?
想いを伝えるなら、今しかない。そう、直感的に思った。
「広人、・・・好き」
「・・・は?」
「ずっと前から、好きだった・・・!」
ずっと言えなかった想いを、ぶつける。当たって砕けろ、もうどうにでもなれ、私にできるのはここまでだ。
それに対する答えは、明がずっと望んでいたものだった。
「俺も、好きだ」
そっけなく、でもあたたかく頭の少し上から降ってきた言葉。いつの間にか追い抜かれた身長、前はそれが少し寂しかったが、今は違う。
夢じゃない。ずっと欲しかった結果が、ここにある。明はただただ、幸せだった。
* * *
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