ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 90度の角度で銃を構え、撃つ。 ( No.27 )
日時: 2010/10/13 19:56
名前: (V)・∀・(V) ◆RMw3.cMGUE (ID: dBCG1FA1)

「柊・・・千里?」

総一郎が、その名前を小さな声で呟く。

「・・・・・・・どうした 覚えでもあるのか?」

蓑山が優しく総一郎の肩を叩く。

「・・・・・・・(何か覚えでもあるのか・・・コイツは)」

ビ・・・ビビ・・・ザザ・・・

病院の中央 その上のモニターが明るく照らし出される。
モニターには、砂嵐がノイズ音を響かせながら映し出されている。

「・・・何だ?」



"これから、配備されたコロシアムで殺し合いを始めてもらいましょう"


"勝利した方には、ヘリを用意します"


"コロシアム位置は、市民総合病院の真下..."


"地下コロシアムで、待っています"


その言葉を最後に、モニターの画面は再び黒色の景色に戻った。


俺達への選択はただ一つ。


生きる か 死ぬ か。



「・・・コロシアムへ行こう」


イワンの言葉に従い、俺達は地下を目指した


______________________
グィィィィィィィィィン・・・・・・・・


エレベーターが、どんどん下にへと下りていく

地下二階・・・三階・・・四階・・・


チーン

5Fへと到着し、エレベーターのドアが開く


その時——————————


シュアアアアアアアアアアアアン・・・・・・・


異常なまでの速さで、横80cmほどの長さのレーザーが迫ってくる


「伏せろッ!!!」

イワンは、流山と、霧生と、蓑山の頭を下にと押し込んだ。
それと同時に、柊の頭を 蓑山が下へ押し込む。


「総一郎ッ!! 頭を下げろ!!!」




「うわぁぁぁぁぁっ!」


総一郎の頭に、レーザーが入り込む

そして抜けた。

・・・・・・・・・・・・・・・

総一郎の頭に亀裂が入り、その亀裂が徐々にあらわになる。


ボトッ・・・

総一郎は頭から血を流し、後ろにへと倒れこんだ。

蓑山は、表情を変えずに 総一郎をジッと見つめる。

ザザ・・・

エレベーターに配置されたモニターが映し出される。

"この人は運が悪かったみたいですね 生きる資格が無かったようです"

そして、モニターの画面は真っ黒となった。


「・・・・・・・・許さない」