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「・・・ここは?」


意識が朦朧とする中、俺は頭を押さえつつ立ち上がる。
目の前に見えたのは真っ暗で小さい部屋。

灰色の色をした壁に、ただ殺風景な景色が広がるだけ。

それをただ見つめていても、何も得られない。


ただ、この部屋につれてこられた理由が分からない。

コロシアムを出て、デスゲームを始めていた筈だった。

しかし、その場所とは違う場所　まったく違う。

「・・・・・・・ふぅ」


俺の口から出て行く物はただのため息だった。

それ以外に出る物と言えば…不満だろう。

人間、真っ暗な まるで牢獄の様な場所に閉じ込められて嬉しいという感情を持てる訳が無い。

５を嬉しいという感情　０を悲しみの感情と例えよう

今、俺は２と０の間で彷徨っているのかもしれない

そんな中、俺を呼ぶ声がした

扉も何も無いこの部屋　何処から呼んでいるのだろうか?

不思議な感情を抑えつつ、俺は返事をした。




「流山　光君?」


その言葉に対して俺はこう返した


「・・・黙れ」