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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 椿原小学校探偵部、始動【第4話執筆中】 ( No.106 )
- 日時: 2010/11/20 18:40
- 名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: PWqPGq9p)
——教室——
「あ、愛香!耶麻さんと何話して…たん…だ?」
教室に戻ってきた愛香を見て、かなたを始め、クラス中が騒然となった。
——不機嫌だ。
「何?」
音を立てて椅子に座ると、長い足を組んで窓の外を見つめた。
今だけは美麗な顔が、ゆがんでいて台無しだ。
「怖っ。つーかオーラが黒い」
「あぁん?」
そんな愛香に唯一近づいたのは、愛香と同じ名前の美少年。
相嶋愛嘉だった。
「何?なんか用?」
「……ヤンキーかよ」
「あんたには言われたくない」
「う、うっせー!」
いつもより不機嫌さ二倍増しの愛香にいつも通りに接する愛嘉。
周りの人は、心配に見つつも興味深げに見ている。
もはやこの2人のケンカは名物となっているのだろう。
「無駄に口が悪いのは事実でしょ」
「他人のこと言える立場じゃないだろ!」
「私が悪いんじゃないの。勝手に動く口が悪いの」
「結局は人の…じゃなくて口のせいかよ!!」
「じゃああなたの口の悪さも口のせい?あ、違った。
あんたの場合はその言葉を考えている頭が悪いんだっけ」
「な、何だと!!」
言い争っているものの、周りにはじゃれ合っているようにしか思えない。
そんな光景に、ほほえましく思うのだった。
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