ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 椿原小学校探偵部、始動【第1話更新中】 ( No.17 )
- 日時: 2010/10/12 18:38
- 名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: PWqPGq9p)
——次の日——
〜探偵部〜
放課後。いつものように、探偵部が部室に集まり昨日の問題を解いていた。
「みんな、昨日の問題分かったか?」
「当たり前ですわ」
「愚問ですね、かなた。解けたに決まってるでしょ」
「もっちろんだよー!」
3人が声高々に言うと、かなたは楽しそうに笑った。
「そうか。まぁそれでこそが探偵部だな。じゃあ答えを…あや。黒板に書いてみて」
「らじゃー!!」
敬礼のポーズを取ると、チョークを手に取り黒板に大きく答えを書いた。
その問題はこれ。
《問題NO.01》
1 「1+1=4」
2 「3+1=7」
3 「2+2=10」
4 「5+1=?」
「?」に入る数字を答えよ。
その「?」のところに数字をいれた。
《答え》
「?」=7
「…うん、正解だ」
「やったー!!」
チョークを置いたあやは、どうだ、と言わんばかりに胸を反らした。
その姿をかなたは苦笑すると、解説を始めた。
「まず、ヒントは電卓だったよな。その電卓に、5の数字を打つ」
手に取った電卓に、5と打つとその数字を指さした。
「電卓とか、電光掲示板とかの数字って、一本の棒がら成り立ってるよな。
それで、5の数字を作っている棒の数は五本」
続いて「1」の数字を打ち込む。1を作っている棒は2本。つまり、
5+1=5(本)+2(本)
となる。計算すると。7。と言うことで、正解は7と言うことになる。
「まぁ結構分かりづらかっただろうが、良い問題だろ?」
「そうね。探偵部部長としては、良い問題を出したんじゃないかしら」
得意げに言うかなたに、皮肉としかとれない言葉を浴びせる愛香に、秀二がまぁまぁと仲裁に入る。
「まぁ良いじゃないですか。ああ、そういえば忘れていましたけど、依頼箱の中見ましたか?」
「え?依頼箱?見てないけど…」
「そうですか。大事な依頼が入っていましたよ?」
「—————————」
落ち着いた口ぶりで言う秀二の言葉の意味を理解するのに、頭を必死に動かす部員達。
ダイジナイライガハイッテイマシタヨ?……
だいじないらいがはいっていましたよ?……
大事な依頼が入って……
「「「それを早く言えーーーー!!!」」」
我先にと、部室の前にある依頼箱に走っていった部員達であった。
——依頼箱——
依頼書。
そう書いてあった茶封筒が、箱の底に置いてあった。
かなたが代表して読む。
探偵部の皆さんへ
初めまして。僕は4年2組の大沢 忠と言います。
実はお願いがあります。
僕のクラスの女の子が、最近学校に来ていません。先生は病気で休んでいるのよと言っていますが、その先生達の様子がおかしいんです。
何かの事件に巻き込まれているか、僕の早とちりかもしれませんが、調べてくれませんか。
お願いします。 4−2大沢忠