ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 椿原小学校探偵部、始動【オリキャラ募集】 ( No.33 )
- 日時: 2010/10/18 18:52
- 名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: PWqPGq9p)
- 参照: http://神のみぞ知るセカイ……。最高ですww
——かなたの家——
時刻はPM7時。かなたが家に帰ってきたのは5時半の事だった。
それからすぐに宿題を済ませ、図書館から借りてきた本を読む———はずだった。
その予定をぶちこわしたのは、かなたの従兄弟である——。
「どうして耶麻さんが家に来てるんですか!!」
「堅いこと言うなよ。叔母さんが晩ご飯でもどう?って言うから来たんだ」
「だからって——」
「そうよぉ。義兄さんの家、探偵事務所でしょ?しばらくぶりに会えたんだから、色々と話とか聞きたいじゃない。姉さん元気?」
「はい。もちろんですよ」
叔母と甥が仲良く話に花を咲かせているため、かなたはそっと溜息をつくと、心の中で耶麻に向けて様々な悪態をついた。
——次の日の放課後——
「よし、じゃあ昨日決めたチームで聞き込みに行こう。時間は今3時半だから、4時半に部室に集合。それからここで報告し合おう」
「「「「了解」」」」
部室から、それぞれの教室に向かっていった。
——5-2——
ここはかなた達(探偵部全員)のクラス。
愛香と秀二が聞き込みを行っていた。
「あんまり青山佐那についての情報が無いわね…」
「そうですね。あまり人と話さない地味な子らしいですし…。
これは難しいですねぇ……」
教室の前にドアから、1人の男子が大声で言った。
「おーい。、あいか。早くサッカーやろうぜ」
「ちょっと待ってろよ」
「サッカー?何で私が……」
その呼びかけに答えたのは愛香。…ともう1人いた。
「へ?…あら、相嶋君」
「……なんだよ。お前かよ。つーかなんで返事したんだよ。お前な訳ねーじゃん」
「何ですって?」
そのもう1人とは、相嶋愛歌。名前から見て女の子っぽいが、れっきとした男子だ。かなたに負けず劣らず野美少年で、少しぼさぼさの黒髪にオッドアイ。左色が灰色で、右目は黄色だ。
しかし、口から出る言葉という言葉すべてが、顔に似合わずとても汚いものだった。
「だいたい、お前のこと愛香って呼ぶわけねーだろ。探偵部の奴らしか名前で呼ばないんだから」
「あなたこそ、普段は相嶋って呼ばれてるじゃない。つまり、あいかって言われてもどちらも振り向く可能性はかなり高いじゃない。普段、両方あいかって呼ばれていないんだもの」
「それとこれとは別だろ。普段呼ばれていてもあいかと言えば俺だろ」
「はぁ?何を言っているのかしら。そんなことどうしてあんたが分かるのよ!!」
この2人は、出会うたびにこういったケンカを起こしている。
ちなみにこのケンカは先生達も承諾済みで、殴り合いにならない限り仲裁に入る勇者はいないと言う。
「……愛香、そろそろ聞き込みに…」
「「何?今忙しいんだ!」」
「………………」
かなたに怒られるなぁと思った秀二だった。