ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 椿原小学校探偵部、始動【頑張って執筆中w】 ( No.48 )
- 日時: 2010/11/08 15:50
- 名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: PWqPGq9p)
- 参照: http://神のみぞ知るセカイ……。最高ですww
「だから、なんでこんなに人が居るんだよぉ!!」
かなたが部室に帰ってくると、部員の他に何人かの生徒がいた。
どこから持ってきたのか、ちゃっかり椅子と机まで用意されている。
「やぁかなた。女子生徒にパシリ扱いされて、家庭科室の片付けやってきたんだって?」
教壇で面白そうに笑っているのは顧問の罪木耶麻。
「遅かったじゃないの。片付けは終わりましたの?」
「……お前も居たのかよ…」
客人の一人、二階堂蘭が優雅に言った。
その後ろには、よく似た双子と愛香のことを恨めしそうに睨んでいる男子が居る。
「かなた、ドアのところでぼーっとしてる暇なんて無いわよ。さっさよ席に着きなさい」
「…………………………分かったよ」
愛香の憎たらしい言葉に、反論する力もないかなたが頷くと、愛香は満足そうに笑った。
「じゃあ情報提供者も居ることだし、さっさと報告会議を始めましょう。
まずは先生達に聞き込みをしていた、あんた」
「あんたはないだろう…。一応顧問なんだけどなぁ」
「つべこべ言ってないで早く喋りなさいよ」
愛香の言葉に文句を言いつつも、顔では苦笑いしているのだから面白くない。
愛香は食うに食えない男だと、いつも思う。
「じゃあ報告するよ。まず青山佐那の先生に聞いたんだけど———」
先生は少し深刻な顔になって、最初は言い淀んでいたが「自分も先生になったんで、知る権利はありますよね?」という、耶麻の一言でよくやく話してくれた。
青山佐那が休んでいるのは3日ほど前からだ。最初は病欠と言われたので、さほど気にしていなかったが、二日目の朝。職員会議で校長から、とんでもない話を聞かされたという。
「実は、その青山佐那の家に警察が出入りしているらしいんだ」
「警察?じゃああれは警察だったんだ…」
「………へぇ」
耶麻の報告に口を開いたのは、意外にも伍嶋塔と幽だった。