ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 椿原小学校探偵部、始動【第3話執筆中】 ( No.84 )
- 日時: 2010/11/17 18:26
- 名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: PWqPGq9p)
——青山佐那宅——
「さて、これからどうするんだ?」
「それは部長であるかなたが考える事よ」
「言い出しっぺのお前が言うな!」
探偵部一同は、青山佐那宅に来ていた。
それはおよそ30分前———。
——探偵部部室——
「そういえば耶麻さんの家って、探偵関連の仕事をしてたわよね?」
協力してもらった人たちにお礼を言い、部室に残ったのは探偵部の部員と、
顧問の罪木耶麻だけだった。
「ん?そうだけど…?」
愛花の問いに首をかしげながら答える。
そしてにやっと愛花が笑った瞬間、耶麻にはああ、と笑った。愛花の考えていることが分かったようだ。
「もしかして、そのコネを利用して青山佐那の家に行くって言うことじゃないかな?」
「……ご名答。さすがですねぇ耶麻さん」
「ちょ、ちょっと待ってよ!!」
すっかり蚊帳の外になっているあやが、ついにしびれを切らしたのか、
二人の話している間に割って入った。
「耶麻さんのコネって何!?どうして青山佐那ちゃんの家に行くの!?」
しかし愛花と耶麻は何故か互いににらみ合っているため、
代わりにかなたが説明した。
「耶麻さんの家は、探偵に係わる仕事してる人が多いんだ。
それで色々と警察の人に知り合いが多いから、そのコネで青山佐那の家に行き、詳しいことを聞いてこようってこと。
ですよね、耶麻さん?」
「うん、そういうこと。でも、僕よりも愛花のお母さんに聞いた方が良いんじゃないか?」
その言葉に愛花がふんッ、と鼻を鳴らした。
そしてまた首をひねる探偵部に、かなたの詳しい説明が入る。
「実は、愛花のお母さんって———」
「うっさい。かなた、いくら何でも個人情報漏らしすぎ。少しは黙れ」
いおうとした瞬間に愛花の冷たい一言と、右の拳がお腹に入ったために、
かなたの言葉を聞くことが出来なかった。
「……かなたにとって、今日は厄日でしたね」
秀二の同情ともとれる一言が、かなたにとってせめてもの救いだったという。