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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Blue cross ( No.4 )
- 日時: 2010/10/19 20:12
- 名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://PCが変わったので名前も変えてみました← 十六夜です
∮ prologue ∮
荒廃した世界。
数々の命の灯火を無残に消された人々。
辺りを真っ赤に染める程の血の海。
赤い瞳、白くも鋭い牙、歪んだ微笑み。
時は近未来。世界の情景はそんなものだ。
そしてそんな世界の情景を創り上げたのは2040年のある記録に記されている者達のせい。
——————“ヴァンパイア”そして“人狼”
それは2040年に突然現れた人の血を吸い血を吸われた者を吸血鬼に変える“吸血鬼”
そして2050年にまたも突然現れた満月に風貌を狼の様にし噛み付いた者を人狼に変える“人狼”
この者達世界中に瞬く間に増殖し、平和ボケしている程平和だった人々はそれらに怯えて暮らしていた。
何しろ“吸血鬼”と“人狼”は自分で選んで血を吸ったり噛み付いた人間を自分と同類に出来る。
その上、尋常ではない身体能力を持ち人々を簡単に殺してしまえるほどの恐ろしさを持っていた。
当然そんな者達に抵抗する術などは無く人々は怯え、いつ殺されるかの不安と共に生活をしている。
そうしている内に時は2080年。近未来。
遂にこんな世界に耐えられなくなった者達で対異種族軍隊——————“R・S部隊”を作り抵抗を始める。
しかし“吸血鬼”そして“人狼”を恐れる者は圧倒的に多く、人数こそ少ない部隊ではあった。
けれどそれでも“R・S部隊”……いや、俺らはとっくのとうに戦い続けようと決心している。
俺、即ち櫻井夏苗は“R・S部隊”所属のスナイパー。
今日も、明日も、明後日も。
“吸血鬼”と“人狼”……それか自分の命が滅びるまでは、戦い続けると決心している。
∮ prologue END∮
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