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Re: 神の能力者 ( No.11 )
日時: 2010/10/30 16:52
名前: メゾ (ID: 8.g3rq.8)

第六話  「過去 Ⅲ」

—エテリアル市—
「お兄様!!リュランは?!」
学校から帰ってきたトレアは制服のまま叫んだ。
「ああ、トレア。リュランとはまだ連絡がつかないんだ」
顔が真っ青になった。そして
「今すぐススラ市にいきます。ヘリを飛ばしてください」
と言った。
「それはだめだ。危険すぎる」
ヴァニアが言った。
「リュランが死ぬかもしれないんですよ?!今すぐ助けに…」
「トレア!!」
ヴァニアが叫んだ。めったにどならなかったので、トレアもひるんだ。
「君が行ってもリュランがどこにいるのか分からない以上、意味はない。へたすれば君も死ぬかもしれない。つらいだろうが、今はここで待っていてくれ」
だまりこんだ。そういうことは知っていたが、じっとしてはいられなかったのだ。
「…トレア着替えておいで」
静かに言った。トレアは無言で部屋から出て行った。

*

—ススラ市—
リュランは女の隣に座っていた。やがて目の前の建物が崩れ始めた。
(どうしよう…このままじゃ…)
その時、建物が崩れ、兵士が現れた。
(やられる!!!)
とっさに女をかばった。

パアンッ

銃声。
目が大きく開いた。通ったのは心臓。

ドサッ

リュランは死んだ。



*後書き*
なんか、今日は記念日みたいです。私、今までにこんなに一日に書いたのは初めてです。 疲れた…
でも…なーんか、短くない?
ま、気にしない気にしない!!
と、いうことで第六話最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!
これからもがんばるので、よろしくおねがいします!
          メゾ