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Re: 神の能力者 ( No.19 )
日時: 2010/11/07 15:28
名前: メゾ (ID: 4mXaqJWJ)

第十二話  「氷の能力」

「おんもしろくなってきたぁー」
資料室から出てきて大声で言った。そして駆け足で自分の部屋にもどり、愛用の剣を持って、また出て行った。ついた場所は地下にある、兵士の寮。
寮主に話かけ、ソマリの部屋を聞いた。寮主は少しとまどいながらもトレアを部屋まで案内した。礼を言い、ソマリの部屋のドアをノックした。
「はい」
部屋から出てきた。にこっと笑うと、驚き、びしっと敬礼をした。
「さっきの件じゃないから、安心していいよ。私がここに来たのは、一回戦ってみたいなーと思ったからなの。相手、お願いできる?」
トレアがそう言うと、ええ?!とした顔で
「で…ですが自分は皇女様の相手になるほど…」
「命令って言えば、してくれる?」
「は、はい…」
「よっし。あ、でも命令はしてないからね。さ、早く来て。いくよ」
「はっ」
もう一度敬礼すると、すぐに剣を持ち、部屋から出てきた。トレアについて行くと、あるフィールドについた。
「ここは…?」
思わず声をもらすと
「ここは大会の会場の一つ。決勝戦はここでおこなわれるよ」
と、答えが返ってきた。トレアは上着を脱ぐと、剣を持ち、構えた。ソマリもつられるように構える。
「スタート!!」
声がかかり、トレアの方に向かって走る。剣を軽く振った。
「皇女だからって、手加減しなくてもいいよ。私はあなたを殺す気でやるから」
剣を受け止めて言った。今度はトレアからの攻撃が始まった。
(ふーん。まあまあだな。これならコルルの方が強いかも)
と、いろいろなことを考えながら剣を振る。ソマリはギリギリだった。気がつけば、横から剣がきていた。
(死ぬ!!!)
そう思った瞬間、
バキンッ
と、地面から氷の柱が出てきた。トレアはその柱に当たる前に剣を止めた。
「なっ…」
おろおろしている彼の目を見ると、特殊能力者のみが持つ目になっていた。水色で、とても澄んだ目だった。ソマリははっとして、あわてて目をもどした。
「あの…」
「気にしなくていいよ。私もあなたとおんなじだから」
笑ってそう言うと、上着を持って出て行った。残されたソマリは
「まさか…皇女様も僕と同じ…」
と、つぶやいた。


*後書き*
最近いいことがないメゾです。
なんとこの回、トレアちゃんとソマリ君しか出ていません。ごめんなさい。
でも、あんまり元気なかったんで、ここまでしか書けなかったんです!! ほんとーに!!
次回はコルル君とソマリ君ぐらいしか出ません。トレアちゃん、ごめん。
これからがんばるので、よろしくお願いします〜。
第十二話、最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!
次回もよろしくお願いします!!
              メゾ